クランクベイトには丸型リール。丸形リールにはクランクベイト。ニワカバサーにありがちな偏り方をしているMONSTERです。
なんで丸型なの? と聞かれても明確な回答は持ち合わせておりません。
それでもかつてはモラムに始まり、カルカッタXT、初代コンクエストからNEWコンクエストまで使ってきました。
この記事を書いている時点でも、ハンディキャップを感じながら15カルカッタコンクエスト101HGを使っています。
というわけで2020年、カルカッタコンクエストDCシリーズに待望の100番&ハイギアモデルが追加!
DCブレーキに興味はありませんが、さっそくポチりました。
目次
20カルカッタコンクエストDC100HG
2019年に19カルカッタコンクエストDCが発売されましたが、ラインナップは200番、かつノーマルギアのみだったので見送りました。
200番クラスのマッシブなリールは正直、自分のセコいスタイルには合っていないんですよね。

でもフィッシングショー大阪2019のシマノブースにて、スタッフに「100番とかハイギアモデルは出ないんですか?」と聞くと、「エヘヘ…ウフフ…」っていう不気味な感じだったので、ひそかにこの瞬間を待ちわびていたわけ。
今回フィッシングショー大阪2020で20カルカッタコンクエストDC100HGの実機を触りましたが、それはもう最初に見たものを親と思い込むアヒルの子供のように、完全に心を奪われてしまいました。

20カルカッタコンクエストDC100HG
買うのは当然のことながら100HG。用途はクランキング。他にありますかってーの。
珍しく右ハンドルをチョイスしたのは、急に体の衰えを感じ出したことと、単に左ハンドルモデルの発売を待てないからです。

クランキングリールとして
アナログの15カルカッタコンクエストHGは101が2台に201が1台あって、それぞれ色んなタックルに使ってきましたが、やっぱり丸型はクランキング専用だろうってのが結論。

15カルカッタコンクエスト101HGなう
丸型リールを撃ち物に使用するのは論外として、巻き物でもロープロに勝てる要素がありません。
ところがクランキングタックルだけは、決して丸型がロープロに勝るわけではないんですが、雰囲気がいいというだけの理由で、多少の不便を我慢してでも使いたくなるんですよね。

今回は購入予定の20カルカッタコンクエストDC100HGをクランキングリールとして運用するにあたり、現在使用中の15カルカッタコンクエスト101HGとの比較を交えながら考察していきます。

ハイギアという選択については
今回も15カルカッタコンクエスト101HGに続き、100HGをクランキングに使います。
なんでハイギアなん? と感じる人も多いと思いますが、これについては関連記事を参照してください。必要以上に熱く語っています。
注目のトピック
不満がないわけでもない15カルカッタコンクエスト101HGからのリプレースですが、「うおおお!これはァ!」と唸るものがなければ当然見送っていました。
ここからは個人的に唸った注目のトピックを紹介していきます。
33m径MGLスプール(MGL2)
まずこれ! と言うより、これだけで十分。
ハッキリ言います。15カルカッタコンクエスト101HGに対する不満というのは、スプールのタルさだけなんですよ。

15カルカッタコンクエスト101HGには36mm径のS3Dスプールが搭載されています。

左が36mm径S3Dスプール、右は旧カルコンの33mm径スプール
公式紹介文ではこのように書かれているんですが、36mm径S3Dスプールは、ぶっちゃけかなりタルいスプールです。
僕が組んでいるメインのクランキングタックルは、ロッドがそもそも3/8oz前後のスモールクランク向けということもあって、たとえばDT4とかワイルドハンチのような9g程度のクランクベイトから上が快適の範疇です。
でも36mm径S3Dスプールのタルさに足を引っ張られて、メインで使用できるのは1/2oz前後。一番使いたい3/8oz前後のクランクベイトは快適とは程遠く、「使えないことはない」というレベル。
飛ばしてナンボのクランキングにとっては、結構致命的な相性難を感じています。
ちなみにこれ、12lb〜14lbフロロをパンパンに巻いた時の話。ラインの巻き量を減らせばワイルドハンチも問題なく使えます。でもラインは常にパンパンに巻きたいんだよな。
ところが! 20カルカッタコンクエストDC100HGにはコンクエスト伝統の33mm径、しかもMGL化までされたスプールが搭載。


33mm径に逆戻り
よくぞ改善してくれました!
しかもこのMGLスプール、世代的にはMGL2に当たりますが、32mm径の18アルデバランMGLや34mm径の16メタニウムMGLと比較し、ほんの少しだけナローなんですよね。
20カルカッタコンクエストDCの100番には33mm径、21mm幅という珍種のMGLスプールが搭載されています。

とにかく、15カルカッタコンクエスト101HGよりスプールの立ち上がりが改善されるのは明白。唯一のネガが完全に解消されそうです。
小径スプールで理想の巻き上げ長に
実は33mm径MGLスプールが搭載されたことによって、副次的に改善されたことがあります。
それは、15カルカッタコンクエスト101HGに比べ、ギア比が同じにも関わらず、最大巻上長が短くなったことなんですよね。
ギア比 | スプール径 | 最大巻上長 ハンドル1回転あたり |
|
---|---|---|---|
15カルコン100HG | 6.8 | 36mm | 77cm |
20カルコンDC100HG | 6.8 | 33mm | 70cm |
「クランキングには散々ハイギアを推していたのに、言ってることおかしくない!?」と思われるかもしれません。
僕が言いたいのは「速ければ速いほどいい」ということではなく、「ノーマルギアやパワーギアのように最大巻上長50cm台だとか60cm台だとかではかったるい」ということと、「同じリールで速い遅いが選べるなら速い方がいい」ということです。
ギア比が同じなんだから、スプール径が小さくなった分、遅くなります。同時にその分、巻きが軽くなります。これ、当たり前の話。
20カルカッタコンクエストDC100HGの最大巻上長70cmは許せる範囲というか、十分に速い部類。
しかも回転の立ち上がりは間違いなく改善。むしろベスト。
DCブレーキはいらない
もはや最大のトピックであり、カルカッタコンクエストDCにごめんなさいしなきゃいけないんですが、DCブレーキの必要性はまったく感じません。
NEW SVSインフィニティなら最高だったのに、とまで思っています。やれやれ。
まとめ
まだ発売してもいないのに、ポチったままのテンションでワクワクを溢れさせてしまいました。
製品到着後、ボロボロになるまで使い倒したいと思います。