活性の正体

はじめに

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というわけで…

元・HEAVYCOVER.JPの憧れのアニキ、現・弱小VLOGGERのMONSTERです。

YouTubeにコメントをくださっているみなさん、チャンネル登録してくださっているみなさん、あなた方だけにはお礼を申し上げます。いつもありがとうございます。

YouTubeに一生懸命でブログがおざなりになってんじゃねーのか! と感じている人もいるかもしれませんが、その通りです

否! ブログでは今後、可能な限り情報資産として価値あるネタを取り上げたいと思っています。

そんなこんなで今回は、「サカナの活性」について、僕の考えを書き散らします。

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まえがき

ブラックバス釣りをやっていると、「今日は活性が低かった」だの「急に活性が下がった」だの、プロからシロウトまでこぞって「活性」を言い訳にしがちです。ダメといっているわけではありません。それが、正解ですから。

実際、ルアーなんていうオモチャでダマして魚を釣る以上、釣果がバスのコンディションに大きく依存するのは疑いようのない事実

とはいうものの、魚の活性とは計り知れない部分も多いので、むやみに言い訳に使っていい言葉ではないとも、僕は思っています。

でも、これを計り知れないモノ、想像を超えたモノとして放っておいたのでは、バス釣りは運否天賦に左右されるだけのクソゲーで終わってしまいます。

「活性の高さ」がエサを追い回すために不可欠な要素なのだとしたら、こいつをどうにか計測するためのバロメータが必要ですよね。

というわけで、「活性」という謎めいた言葉を、このさい簡素な言葉に置き換えてしまいましょう。そうすると活性の正体がマジで見えてきます。

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活性=運動能力

高ければ急に踊り出したり、ペチャクチャと饒舌に話し出したりする可能性さえ秘めている「活性」という表現よりも、バスの場合は「運動能力」と置き換えた方がよっぽどわかりやすいと思います。

ヒトとは違い、ダンスを趣味にしたりスポーツを生業にしたりはしないので、バスの運動能力は、そのすべてが生命の維持という目的に向けられています。

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バスの運動能力は基礎代謝と血液中の酸素量に依存している

サカナは、その運動能力が基礎代謝、血液中の酸素量に依存しています。

基礎代謝が上がれば、運動能力が上がります。エネルギーを筋肉に伝達するためには、十分な酸素量も不可欠です。

動けば当然多くの運動エネルギーを消費するんですが、「基礎」代謝が高いんだから、動かなくても消費し続けます。食わなきゃ死ぬんです。活性が上がることは、バスにとってはデメリットと言ってもいいことです。

だからいわゆる「活性」の高いバスは、エサを求めて運動するわけです。

ただし、水中の溶存酸素量が十分にないときは、いくら運動能力が高くても、それを生かせません。

「水が悪い」と言われる場所で魚が出にくいのは、そのためです。

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基礎代謝は体温に依存している

運動能力と恒常的なエネルギー消費量を上げたり下げたりする基礎代謝量は、体温に依存して上下します。

ヒトをはじめとした哺乳類の場合、とんでもないエネルギーを消費することで、体内で熱エネルギーを生成して体温を一定に保つことができます。だから基礎代謝もほぼ一定、年がら年中、大量に食うという生活を送ります。

そして正月には余計に食って太るんだよな。

サカナをはじめとした変温動物は、僕らのように大量に食える保証がないわけですから、そういう機能がありません。

よってサカナの体温は水温と同じか、もしくはわずかに高いというのが通説です。水温と体温が同じだとしても、運動をすれば、運動エネルギーが熱エネルギーに変換され、わずかに体温が上がります。

例外もあります。たとえばマグロの場合、常に泳ぎ回ってエサを食い続けることで水温よりも体温を5~15度程度高く維持できるそうです。その結果、運動能力=捕食能力がずば抜けて高く、誰よりもカロリーを摂取でき、高基礎代謝&高運動能力を維持できるというわけ。

マグロは「体の大きさが同じくらいで、体温が低い魚と比べて、泳ぐ速さが2.7倍速く、回遊距離は2.5倍長い」と言われていますが、ミサイルみたいな天然の戦闘体形のおかげで運動能力が高いだけでは決してなく、体温を維持する仕組みによる基礎代謝力の高さが強さの秘密なんですよね。

ただし、何かしらの理由で食えなくなる、または十分に酸素が供給できなくなると、とたんに生命の危機に陥ります。カロリー不足、酸素不足が与える影響が、その他のショボイ魚に比べて甚大ということを意味しています。

ともかく普通のサカナの体温は、水温とニアリーイコールの関係にあります。

バスの場合も当然そうで、たとえば水温が10度の場合と20度の場合とでは、ケタ違いに代謝率が違うわけです。

ただし、サイズや体形によって、外水温が体の中枢に与える影響が異なるため、低水温期にブリブリのデカいバスだけ動いている…なんてことが起こるんですよね。

それと同時に、サイズと代謝量の関係で、デカい個体は動かざるを得ない、ということでもあります。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/hikakuseiriseika/25/2/25_2_68/_pdf

ただし、水温が高くなるにつれていくらでも基礎代謝が高まり続けるのかというとそうではなく、これにもリミッターがあります。

バスの適水温は?

22度~27度だの18度~26度だの、もうメチャクチャな情報量なので何が正解かわかりません。

生存可能な水温はおよそ4度~30度台前半(35度では半死半生、下記論文参照)ですが、もっとも運動能力が高くなる水温を適水温と定義した場合、個人的には、おそらく25度ぐらいなんじゃなかろうかと考えています。

重要なのは、基礎代謝が体温に依存している限り、どこかで運動能力のMAXを迎え、その前後はMAXよりも劣ると考えるのが妥当ということです。「ベストとそれ以外」という一見極端にも思える見方をする方がリアルですよね。

もちろんバスの適応力を考慮した場合、ベストな水温は地域やフィールドによってかなり差が生じているとも思います。

参考資料として、このふたつの論文がかなり面白いです。とくに上。17ページ前後はかなり釣りに生かせますよ。

ぜひ読んでみてください。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/aquaculturesci1953/4/3/4_3_14/_pdf
https://www.jstage.jst.go.jp/article/suisan1932/33/3/33_3_264/_pdf

すこし脱線しますが、ほとんどの魚は水温の急激な変化に代謝機能が対応できません。バスの場合、±6度だったかな、それぐらい水温差のある水に移すと死にます。だからより温かいor冷たい水を求めて移動する際も、極端な温度差は生死を左右するために避けているだろう…ということです。真夏のキンキンに冷えたインレット、真冬の温排水、いずれにせよ極端に冷たい・温かいのであれば、必ずしも好ポイントではないということですね。

ついでにもっと脱線したことを言っておくと、「8mのディープからトップにカッ飛んでくる」なんてことも普通はありえません。体の構造上、一定のレンジに定位していたバスが、24時間以内に上下できる水深は±3m程度です。だから上下動の最大値はおよそ6m程度となります。

まとめ

バスの活性、イコール運動能力を測る見方として、「何がどのように基礎代謝に影響を与えるのか?」という切り口から、ほんのすこしだけ解説してみました。

本当はもっと書くつもりだったんですが、3000字を迎えそうだったのでここらで一区切りします。もっと詳しく知りたい人がいれば、コメントをください。

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