このブログがバンタムMGL、ブルフラット、パワーフィネスといいったビッグワードの検索にやたらとヒットするようになってしまって、真剣に調べ物をしている人たちには大変なご迷惑をおかけしています!
たくさんの人に読んでもらえることはもちろんうれしいのですが、調子に乗ってお問い合わせフォームなんてのを設置したもんだから、何の意味もないメッセージからブログ記載内容に関する質問、営業、さらにクレームに近しいコメントまで頂いてます。
ホントーに、ありがとうございます!
そこでずっと前にほぼ同内容の質問を立て続けにいただいたんですが、すっかり返事を忘れていたので、今回はそれをネタにブログを書こうと思います。
質問は、ざっくり書くと「ロッドに金かけてばかなの?死ぬの?」「リールさえよければロッドはなんでもいいでしょ?」という内容でした。たしかに僕はロッド贔屓なところがあって、ぶっちゃけ「リールなんて何でもいい」とさえ思っています。
目次
終わらないロッドVSリール論争
ロッドVSリール、どちらを優先すべきか?という、我々貧乏人特有の論題! 今日もいたるところで火花を散らしています。
ブログで書いた覚えはありませんが、僕はバスタックル購入時の優先順位を、なんの躊躇もなくフック≧ルアー・リグ≧ライン≧ロッド>>>>>>>リールと言ってしまうほど、リールはどうでもいいと考えています。
もっともっと狭い話をすると、限られた予算でロッドとリールを買いそろえるなら、満足のいくロッドを購入した「おつり」でリールを買います。その結果、リールが10000円以下の安物になってしまってもしょうがないと思っているってわけ。
本当は際限なくイイものを使いたいのですが、そうもいかないじゃないですか?だから何か妥協するなら、まずはリールかなってことです。
結果的にそれなりのリールを買うことにはなるんですが、ぶっ飛んで高価なリールはバス釣りには不要だと思っています。
※ステラは別腹です。
ブログやSNSを見ていてもどうやら反対の考え方の人の方が多いようですが、もちろんそれを否定するつもりは、まったくありません!
せっかくの機会なので、この件についてはちょっとだけ深掘りしたいと思います。
予算ありきのナンセンスな議論
どちらが優先かという話をするには、予算が限られているという前提があります。だから本来は、めちゃくちゃナンセンスな議論だと思います。
でも、世の中には予算=青天井という裕福な人もいますが、ほとんどの釣り人は決められた予算内でタックル購入費用や釣行費用をやりくりしていますよね?
だからその予算分配が問題になるわけです。
そんな僕たちにとって、いいものが安く買えるようになったのは追い風ですが、いい歳したオッサンが金を惜しみつつ、アレもコレも妥協してまでやる趣味がはたして楽しいのか? とも思います。
道具ありきの趣味なんだから、やっぱり最高級でなくとも、それなりのものを使いたいというのが本音でしょう。
とはいえ生活をないがしろにするわけにはいかないし、現金にしろクレジットカードにしろ、出せる額にはリアルすぎる限界があるので、結局は予算を何にどれだけ割くのかが重要になってきます。
何にどれだけ予算を割くのか?
釣行にかかる交通費や遊漁代はもちろん、ルアー・フック・ラインなど消耗品代は最優先、むしろランニングコストとしてドバドバ金を使っていきます。
その他コストのかかるものと言えばロッド&リール、アパレル類などですが、今回はあくまでもこのパートでは、僕の場合はリールよりもロッドの方が優先順位高いよって話です。資金が潤沢にあれば、何ひとつ妥協せずに済むんですけどね。
じゃ、なんでそうなるの?ってのをグダグダ説明していきましょう。
タックルをイチから組む場合の考え方
釣りを長く続けていると、ロッドとリールを同時に買って1本のタックルに仕上げるなんてことは滅多になくなりますが、あえてここではどちらも買うことを前提に話を進めます。
数本のタックルがすでにある状態で、さらにロッドとリールを買う、なんてことがあれば、いまさらバーサタイルな道具は持っていてもしょうがないので、それとは真逆の専門性の高いタックルが欲しいわけです。つまり尖り切ったやつです。
テキサスとクランクがこれ1本で!なんてことを言われると「???」となってしまいます。ジグテキ用ロッド!の方がいくらかマシです。でもできれば、ジグとテキサスも同じロッドでは使いたくないですね。控えめに言っても、「ジグとテキサスはまったくの別物」じゃないですか?
尖ったタックルを組もうと思ったときに、ストライクゾーンがより狭いのはどちらかと言うと、ロッドなわけです。
仮に3/8~1/2oz程度のスピナーベイトをグリグリ巻いて釣りたい!となったときに、リールは選択肢が多いのに対して、ロッドは選択肢が非常に限られる(と思います)。
さらにリールは価格帯が広いわりにピンからキリまでの性能差がそれほど大きくないのに対し、ロッドはピンはピン、キリはキリだと僕は考えています。
ロッドはストライクゾーンが狭い
上で書いた一例「3/8~1/2oz程度のスピナーベイトをグリグリ巻いて釣りたい!」をベースに話すと、これ自体はなんの変哲もないごく普通の釣り方に聞こえますが、それに求めるロッドのスペックは千差万別です。
一般的にはMやMHパワークラスがフィットしそうですが、この表記もメーカーによってとらえ方が異なります。アクションはファースト、レギュラーファースト、レギュラー、レギュラースローあたりが候補でしょうか…。レングスは、うーん、6~7フィート前半が使いやすそうですが…。
これだけ見ると一見、めちゃくちゃ選択肢が多いように思えますが、実際にはその逆で、アレとコレとソレを満たすのはドレだ?っていう論理積の世界です。
「MHかつレギュラーかつ7フィート、ECSリールシートでグリップはコルク、グリップエンドからトリガーまでの長さは…」なんてワガママを言い出したら、釣具屋の店員も「ありません」と苦笑い。万が一「ひとつだけありました!」となれば5万円でも10万円でも、それを買うしかないですよね。
それっぽいロッド=使えるロッドはめちゃくちゃ多いんだけど、ワガママを聞いてくれるドンピシャな製品はごくわずか。
リールに比べてけた違いに多くのメーカーから、とんでもない種類のロッドが販売されていますが、特定の釣りをやるうえで、選択に値するものはとにかく少ないってことです。
リールはよっぽど外さない限り何でもできる
一方リールはというと、「3/8~1/2oz程度のスピナーベイト」を「投げて巻く」のであれば、現行製品の中からスプール径が34mm前後のバス用ベイトキャスティングリールを選ぶだけです。33mm(タトゥーラSVTWなど)でも36mm(15ジリオンとかカルカッタコンクエストなど)でも普通に投げれるし巻けます。
ダイワ、シマノ、アブ、クアンタムなどせいぜい数社が販売しているそれっぽいものを使っておけば、十中八九「こんなはずじゃなかった」なんてことにはなりません。
ギア比、デザインは好みで選べばOKだし、安物にしようがハイエンドにしようが、実釣性能は10%も変わらないと思っています。さらに言うと、ここで購入したリールはたいていの場合、他のタックルにも使いまわせます。
さらにオフィシャル、サードパーティともにパーツが充実しているので、あと少しだけハンドルが長ければ…スプールが浅溝だったら…巻き上げスピードを速く(遅く)したい…なんて要望にも事後対応できます。
基本的に買った時の状態のまま使用するロッドに比べて、リールはいい加減に選んでも大ハズシすることはないんです。
まとめ
タックルの買い方、組み方に関して、人によって考え方はトコトン違うと思います。
僕は何でもできるロッドはないけど、リールは結構何でもイケると考えているわけです。ロッドの方がビシっとキメるのが難しいので、それなりに悩んで購入するし、やりたい釣り、使いたいルアーが増えるごとにどんどん本数も増えていきます。
だからどちらかというと、ロッド贔屓に見えるかもしれませんね。
このブログでは実際に購入したタックルのインプレが主ですが、「今回の記事にはちょっと共感できないな~」って人は決して参考にされないようにお願いします!笑