ファクトHFAC-66MLインプレ

いつの間にか、モリモリ増えてしまったヘラクレスファクト。

モリモリ

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今回は、その中でもっとも売れていない気がするカーボン・クランキングロッド、HFAC-66MLを紹介します。

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ファクト HFAC-66ML

僕が使っているロッドの中で、それはもうブッチギリのキワモノなんじゃねーかなと思っているHFAC-66ML。

HFAC-66ML

HFAC-66ML

全長 1.99m 継数 1
標準自重 111g パワー ミディアムライト
ルアー範囲 3.5~14g(1/8~1/2oz) ライン範囲 8~16lb
価格 60,000円(税別)
福島健
「張り」と「柔軟性」の究極のバランス。
“超”低弾性カーボン素材の新感覚クランキングロッド。
お、おう…究極のバランスね…なるほど。

結論を言います。

過去に使用していた、どのクランキングロッドよりもブッチギリで使いやすいです。

それはなぜか? ひとことで言うと、カーボン製だからです。

全然説得力がないので、一応これまでに使ってきたクランキングロッドを列挙します。

クランキングロッド回想録
ビゴーレヴェトロ(オリムピック)→トルクマスター(エバーグリーン)→ヌーボビゴーレヴェトロ(オリムピック)→バロウズ(ダイコー)→トルクマスター(エバーグリーン)

全部グラスまたはグラコンでした。

もう一度言います。

過去に使用していた、どのクランキングロッドよりもブッチギリで気持ちいいです。

ちょっと表現が変わったな。

“超”低弾性カーボンクランキングロッド

上のリストを見ていただければお分かりの通り、これまで「クランキングロッドと言えばグラスだろ!」という固定観念があって、ピュアグラスからグラスコンポジットまで、色々使ってきました。

だってプロもみんなグラスを推すし、実際使ってみると間違いなく気持ちいいんですよね。

なるほどこれがクランキングロッドか…と盲信していました。いや、それで合ってるとは思うんですけど。

ところがHFAC-66MLはカーボン含有率94%。

誰がどう見てもカーボンロッドです。

でもクランキングロッドです。

福島健
グラス素材の弾性率に限りなく近い10トンという特殊な超低弾性カーボン素材を採用。

なるほど10トンね。

かたや、グラスロッドに使われている、もっとも低弾性なグラス繊維ですら弾性率は8トン相当。

これは誰もが認めるクランカーであるツカケンが、ノマドの製品紹介で言ってました。

塚本謙太郎
Eグラスは数種類あるガラス繊維の中で、釣り竿に使われる中では一番弾性率の低いシートになります。Eグラスの弾性率は8t相当と非常に低弾性。

柔らかいロッドを作りたいだけなら、カーボンに比べるとめちゃくちゃ安いグラスを使うのが理にかなっています。

10トンのカーボンプリプレグは24トンや30トン、35トン、40トンといったごく普通のプリプレグとは比較にならないほど平米単価が高いし、T1100G(高強度33トン)にさえ匹敵するとかなんとか…。

近年新たに登場したM40X(高強度40トン)にはさすがに及びませんが、高弾性はメインプライでなく部分使いなので、製品価格への影響は知れています。

超低弾性カーボンは全長に採用できる部材なので、60000円という小売価格は納得です。

ハッ…完全に毒されている…!

平米単価がどうとか、真面目な話、誰も興味ないと思うので、ここからはHFAC-66MLの特徴をひとつずつ紹介していきます。

アクションはほとんどグラスのそれ

クランキングロッドに弾性率の低いグラス素材が好まれるのは、追従性が高いため、クランクベイトの特製に合わせたアクションが実現しやすいからです。

巻きっぱなしのクランクベイトが

  1. ロッドの復元力に負けず、きれいに水を噛んで泳ぐ
  2. サオの追従性に助けられて、障害物を舐めるように躱せる
  3. 魚にアタックされた時、曲がりシロがあるため弾かない
  4. 薄掛かりした際にも、追従性が高いためバレにくい

などなど、メリットを書き出しただけでも、なるほどクランクベイトによさそうな感じが伝わってきます。

ハッキリ言います。

HFAC-66MLのアクションは、グラスロッドとほぼ変わりません。

ほぼです。まったく同じではありませんが、上で挙げたメリットは完全に網羅しています。

かたやグラス素材のデメリットは

  1. 重い
  2. 明確に止まるセクションがないため、フッキングしにくい
  3. サオの曲がりのピークがわかりにくいため、投げにくい

このうち①と②は慣れで解決するし、③は乗せやすさとトレードオフなので諦めがつきます。

だからこれまではグラスロッドを使ってこれました。

ところがこのHFAC-66ML、「ほぼグラス」のアクションを備えながらも、

  1. カーボンロッド並に軽い
  2. バットで止まり、掛かったことが明確にわかる
  3. 曲がりのピークがわかりやすく、投げやすい

っていう、まあまあプログレッシブなクランキングロッドなんですよね。

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カーボン故に軽い

HFAC-66MLの自重は111gです。カーボン並ですよ。だってカーボンだもん。

カーボンとグラスの比重には、実はとんでもない差があるんですけど、近年ではグラスロッドにさえカーボンロッドと同様の軽さが求められています。

その結果、ピュアグラスロッドはどんどん姿を消していき、グラスコンポジットロッドが増えてきた印象です。

それでもグラスの質感を重視して、ピュアグラスにこだわるメーカーもあります。レジットデザインとか、ミブロとか。

こういう今風のピュアグラスロッドは、UD(ユニディレクション)グラス=単一方向性繊維の軽いグラス素材を採用することで、MLクラスで130g前後という(ピュアグラスとしては)驚異的な軽さを実現していますね。

90度方向の繊維を加えた2方向性繊維のブランクだと、つぶれ強度は上がりますがその分重くなります。

またグラスコンポジットには70%グラスだとか、20%だけグラスだとか、ポイズングロリアスXCのようにティップだけグラス(カーボン91.5%)だとか、いろんなバリエーションがあります。

こういったグラス含有率の低い製品の中にはHFAC-66MLはおろか、一般的なカーボンロッドより軽いものも当然あります。

???
待て待て、そんなもんグラスじゃねーだろ!

ピュアグラスに限りなく近いアクションで、自重は通常のカーボンロッド並。

今まで我慢できた重さでしたが、一度HFAC-66MLを使うと戻れません。アクションさえ犠牲にしなければ、やっぱりロッドは軽ければ軽いほどいいんです。

軽さ故に高感度

低レジンだとかメガホン効果だとかいろいろありますが、結局のところ、感度の正体は軽さです。

これは反響感度のことを言っているんですが、アタリはもちろんボトムコンタクトの感覚まで、グラスロッドとは比にならないぐらい反響します。

皆さんも経験していると思いますが、グラスロッドの場合、食ったことに気づかず勝手に掛かっていることがよくあります。それでいいんですけどね。

HFAC-66MLでもそういうことがないわけではないんですが、手感度でアタリが取れるケースが多く、巻きアワセの予備動作が取りやすいのを実感しています。

巻きアワセがキマる

アタリが取れるからこそアワセにいく機会が多く、その結果キマってるように感じるだけかもしれません。笑

グラスロッドの曲がり方を「ネバリのある曲がり」と表現することがありますが、HFAC-66MLにはそんな「どこまでも曲がる感覚」がありません。

あるところまで曲がるとバットが急激に立ち上がり、ビタっと止まることで掛かったことが確認できます。

そう言うと、追従性が低いんじゃないの? と思われそうですが、ちゃんと必要十分に両立されているのがプログレッシブなんですよね。

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カーボンロッド感覚で投げられる

曲がりのピークがわかりにくく、独特なキャストフィールのあるグラスロッドと比較して、HFAC-66MLは普通のカーボンロッドと同じ感覚でキャストできます。

飛距離は変わりませんが、より速いスイング、より早いリリースで飛ばせるので、テンポよく釣りを進めることができます。

またルアーが飛び始めてからの軌道修正は、ティップの収束が遅いグラスよりもケタ違いにやりやすくなっています。

クランキングは何よりも通すコースが重要な釣りなので、ミスキャストが減るのはとんでもないアドバンテージですよね。

おすすめクランクベイト

ロッドの性質的に、1/4oz〜1/2oz、MAX20g程度の、いわゆるスモールクランクからレギュラーサイズのクランクまで、バジング~シャローはもちろん、果ては3m程度のディープダイバーまで幅広く使えます。

オヌヌメクランク

オヌヌメクランク

これを書いている時点では15カルカッタコンクエスト101HGを合わせているので、相性的にフィットするのは3/8oz〜5/8ozってところ。

もっと軽いクランクまで視野に入れたいので、20カルカッタコンクエストDC101HGを狙っています。

とりあえず、今現在主力、かつおすすめのクランクベイトを少しだけ紹介します。

ぜんぶ書き出すと記事のボリュームが大きくなりすぎるので、ここに載せられないモノはまたの機会に紹介します。
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DT6

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リザーバーのショアラインを巻く際、パイロットルアー的にとりあえずリグってあるのがラパラのDT6。

潜行深度〜1.8m。ラウンドリップでスイム姿勢は水平寄り。巻き抵抗も軽め。

モノに当てることを意識せず、ただ泳がせるだけで釣れるルアー。

ワイルドハンチ8フッター

DT6と同じ使い方ですが、やや深いレンジを巻ける一軍。

潜行深度2.5m。これもスイム姿勢は水平寄りで、潜行深度のわりに巻き抵抗軽め。

DT10

ワイルドハンチ8フッターよりもさらに深く。

潜行深度3m。知る限り巻き抵抗のいちばん軽いディープダイバー。

まとめ

グラスとはなんだったのか? と考えさせられる、2019年ベストバイのひとつHFAC-66ML。

いまグラスクランキングロッドを探している人は、いっそのことグラスはやめてこいつを買いましょう。

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