勤務時間中もロクに仕事をせず、タックルのことばかり考えています。いっちょ前に休憩だけはしっかりとるのですが、その時もタックルのことばかり考えています。
このロッドにはこのリールか…それともこっちか?ならラインはどうする…これか?でも本当にこのロッドでいいのか?といった感じで、同じところを何度だってぐるぐるしています。
まあ、僕だけでなく、世の釣り人たちは例外なくこんな毎日を過ごしていることでしょう。
バス釣りの楽しさの半分、いや8割は道具!思い描いた釣り方に道具がビタっとハマった時の快感と言ったら、単に50アップやロクマルを釣ることよりも断然気持ちイイですよね。
そんなわけで今回、机上の空論をベースに、自分的には現状で最高と言ってもいいパワーフィネスタックルがついに完成したので紹介させてください。
目次
パワーフィネスセッティング
2018年5月上旬ともなれば、早いところではアフター個体が散見される、個人的に最も好きなシーズンが開幕。パワーフィネスもここからが本番といったところですね。僕の場合は。
で、それらしい釣り方でまあまあいい思いをさせてもらいつつ、徐々にですがベストセッティングが見えてきた感がありますので書きます。
リール:18ステラC3000XG
ライン:ソルティメイトキャストアウェイPE25lb
上記はこれまでのセッティング。ビットーリアGVTS-67ML-PEを使っていた当時から1.5号25lbクラスのラインを好んで使っていて、これこそがベストだと思っていたのでこのラインはクソほどストックしています。
ですが、色々あって下記セッティングに変更しました。
リール:18ステラC3000XG
ライン:ソルティメイトPEジガーULT4本組2号35lb
ヴォイス ロードランナー ジャングルスピン 680JMHS
まずパワーフィネスをやるにあたって最重要なタックルがロッド。とにかく、剛竿がなければ始まらない。そしてそれに強力なPEラインを組み合わせるところからパワーフィネスはスタートします。
再三書いてきましたが、以前はMLクラスのロッドを使ってきました。柔らかいロッドにはキャストを含む操作性の面でメリットもあるのですが、それでもやっぱりブッシュが絡むとランディング率が著しく低下します。
強引なアプローチをするのだから、掛けた魚は絶対に獲らないといけないわけで、やっぱりライン強度に見合ったパワーロッドが必要不可欠。そんなわけで購入したのがジャングルスピン680JHMS。定番中の定番ですね。
詳しいスペックなどは別記事を参照してください。
各社から出揃った感のあるパワーフィネスロッド
ところで今、これまでにないぐらい専用ロッドが充実しています。つっても全部が全部、自分のやるパワーフィネスにマッチしているのかというのはまた別問題。
たとえば自分のよく行くフィールドのカバーの濃さや種類。撃ちたいスポットへの距離。十分にテイクバックできるスペースが開けているのか、などの複合的な要素によって、やりたいパワーフィネスとできるパワーフィネスが一致しないなんてこともあります。
ぶっちゃけジャングルスピンのようなショートグリップのロッドは、ピッチングを主体とするフィールドでないと性能が生かしきれません。カバーとの距離は、遠くても10m以内。ある程度近くないと機能しないと言ってもいいです。
キャスティングメインでもっと離れたポイントを狙いたい人はカレイドセルペンティシリーズのスピンサーペント(TKSS-64MST)やブッシュサーペント(TKSS-66MHST)、ワイルドサイドWSS-ST63ML、ブラックレーベル+651ML/MHFSなどがおすすめですが、同時にキャスト向け=よく曲がるためブッシュを直撃したり太い枝を乗り越えるパワーフィネスには向いていません。
ネコリグなどの底物からジグヘッドリグ、細枝でのちょうちん釣りなど幅広いメソッドに対応できる上に、コシのあるフロロリーダーを入れることでパワーフィネスの大敵「枝にクルクル」を回避できます。
キャスティングはピッチングに比べて精度が出ないので、これは必須だと思います。あとは、沈み物に対するスレにも強くなりますね~。
ピッチング・フリッピング・ウェッピングメインの人はブラックレーベル+701HRS、ジャングルスピン680JMHSが合ってると思います。僕はこっちのタイプ。濃いブッシュの奥でアクビしているバスをゴボウ抜きにしたい!
18ステラC3000XG
やっぱりパワーフィネスにはステラがベストマッチでした。

パワーフィネス専用機、18ステラC3000XG
パワーフィネス用リールに18ステラC3000XGを選んだ理由は、以前にも書きましたが下記の通り。
- ハイスピード
- 高ドラグ力
- 高剛性
ですが正直、ブッシュに絡めた場合の回収速度はギアスピードに関わらず遅い=ロッドワークでゆっくり外すため、どんなリールでもほぼ差が出ないというのが結論。魚を掛けてからは断然XGが有利というのは変わりませんけど、これはパワーフィネスに限ったことではないですね。
ドラグパワーも申し分なし。2500番台ではズルズル滑るんですが、C3000XGでは一度も滑ったことがありません。剛性感も言わずもがな。
で、もうひとつ付け足すとすれば、重くなく軽すぎない自重がピッチングを主体としたスタイルには非常によくマッチします。
ショートグリップ化されたパワーフィネスロッドは基本的に先重りが酷いんですが、合わせるリールによってはまったく気にならないレベルにまで改善します。
あらゆる面で16ヴァンキッシュ2500HGSよりも快適になりましたね。
ソルティメイトPEジガーULT4本組
ジギング用PEラインは水切れがよく、サンラインのソルティメイトPEジガーULTはただでさえ低伸度なPEラインをさらに硬く、伸びないように作ってあります。伸びないと言っても言い過ぎじゃない「伸度3%」。これの2号(35lb)が2018年5月現在のデフォ。
僕がやるパワーフィネスの基本となるメソッドはブッシュ越しのちょうちん釣りで、水面直下でスモラバをしつこくシェイク→食ってこなければ(水面下50cm程度まで)レンジを落としていくというもの。
スモラバは3.5gのパワーフィネスジグ SS固定で、トレーラーによって総重量5~7gの間で調整します。これは必要なカバー貫通力を確保するためですね。
高比重マテリアルなだけあって、ハーフカットでも前者は1.7g前後、後者は3g前後になります。シルエットを大きくせずに重量が調整できるのがいいですね。
で、たかだが数グラムのリグを枝に引っ掛けてシェイクするんですが、これが結構ふり幅の大きなシェイクでないと動かないわけ。具体的には竿先を20cm程度動かして、パンパンパンとスラックを弾く方法です。
最中のバイトはフロロカーボンラインを使っている時のような「コン」と反響するものではなくて、「止まる」感触。PEラインだから少しでもフケるとアタリがまったく手元に伝わりません。
今回、オーバーハング下の垂直護岸、中層にサスペンドしているアフターコンディションを狙っている際、このバイトが取れずにフッキングが遅れたケースが多発したため、ラインをより伸びないものに交換したってわけです。付け焼刃かもしれませんけどね。
まとめ
とにかくお気に入りのパワーフィネスタックル。現状、(超個人的な感覚に基づいて)これ以上のものはないと断言できます。
自信をもっておすすめできるセッティングなので、ぜひ試してほしいですね~。