突然ですがMONSTER(モンスター)と名乗ることにしました。
さて、32mm径のスプールがセオリーとなったベイトフィネス。
僕も16アルデバランBFS XGにK.T.F.フィネススプールを積んで使用していますが、これこそが32mm径スプールの真髄。
数グラムのフィネスルアーが狙った通りのピンスポットに吸い込まれるように飛んでいきます。

クチバシのようなフォルムがいまいち好きになれないアルデバラン
でも16アルデバランBFSの見た目がいまいち好きになれないのと、もう少しヘビーなルアーも扱いたいので16メタニウムMGLをベイトフィネスに使ってみようかと画策中です。
メタニウムのデザインも好きじゃねーけどな。
目次
ベイトフィネスには絶対32mm径スプールがイイ
通常、ベイトリールのスプール径は小さければ小さいほどわずかな力で回転させることができるし、わずかな力で制動することができます。
フィネスリグをキャストした時にスプールの立ち上がりが悪いと飛距離が出ないし、ごく弱いブレーキ力で十分に制動できなければバックラッシュしてしまう。
だからベイトフィネスには、どう考えても32mm径のスプールが適しているんですよ。
32mm径のスプールを搭載することで、フィネスリグのキャスト性能がうんと上がることに加えて、ボディがより小さく軽くできるメリットもあります。
あえて34mm径スプールの16メタニウムMGLでやってみる
ここからが本題で、今回はあえて34mm径スプール搭載機、16メタニウムMGLでベイトフィネスをやろうって話。これは今期のテーマでもあります。
通常の状態ではとてもじゃないけど話にならないので、まずはK.T.F.バーサタイルフィネススプールをインストール。
これでなんとなく、見た目はベイトフィネスリールっぽくなりました。
こうなったらもうMGLじゃなく16メタニウムBFSって感じですね。しかしスプールの色、なんでパープルにしちまったんだろう…?(つられてハンドルもコーディネートしちまったじゃねーか)
16メタニウムMGLでベイトフィネスをやるメリット
使ってみる前に、16メタニウムMGLでベイトフィネスをすることで得られるメリットを考えてみます。
- やや重めのリグに対する適性が上がりそう
- XGなら回収がとんでもなく早そう
- ドラグが強くパワーがありそう
- 遠心ブレーキ特有のフィーリングが気持ちいい
あんまりねーんだな。笑
逆にデメリットもごくわずか。
- 重い(45g差)
- デカい
- ニワカ臭が漂う
そもそも僕はニワカなんだし、これでベイトフィネスとして本来の仕事をこなせつつ、さらに対応する領域が拡大するんだったらめちゃくちゃアリでしょ?
ヘビーリグに対する適正UP
僕が実際に16アルデバランBFS XG+K.T.F.フィネススプール(初期型)を使っていて快適に感じるルアーウェイトは総重量3~8g。純正のスプールはしばらく使っていませんが、4~8gぐらいですかね。
で、実際の釣り場で使用したいルアーウェイトは総重量5~12g。これを誰になんと言われようが1本のタックルでやりたいわけ。
- C-4ジグ2.7~3.3gに2g程度のトレーラー(ディトレーターで2.2g)
- マグナムスワンプ(7.3g)のノーシンカーから0.4~0.9gネコリグ
- 1/4ozフットボールジグ+トレーラー(ドライブクロー3インチで4.8g)
具体的にリグを挙げてみたけど、どう考えても欲張りすぎだよな。
16アルデバランBFSじゃーアカンのか?って思われそうですが、1/4ozのフットボールジグや3/16ozテキサスなどフィネスの枠を超えるルアーを扱った場合、スプールの立ち上がりが早すぎてピッチングが決まらなかったり、キャストではブレーキを強めても制動力が足りずにオーバーランしてしまったりと、扱いやすいとはとても言えないですね。
そりゃー使い方を間違ってるもんな。撃ち物用タックルをどうぞって話。
でもベイトフィネスで扱うフィネスって撃ち物の延長線上にあるんだから、フィネスからライトをカバーする撃ち物タックルがあればめちゃくちゃ便利だと思います。
回収速度がけた違いに早くなる
あと16アルデバランBFS XG(最大巻上長80cm)と16メタニウムMGL XG(最大巻上長91cm)、どちらもエクストラハイギアなんですが回収速度が大きく違います。
スプール径が大きくなっただけでなく、ボディーサイズに合わせてドライブギアも大径化しますからね。
これは人によって好みが分かれると思いますが、個人的には撃ち物主体なんだから早ければ早いほどいいと考えているので、なんでもっと早くメタニウムにしなかったんだって思うレベル。
なんか16メタニウムMGLでベイトフィネス、めちゃくちゃアリな気がしてきましたね~。
MAXドラグ値が大幅に向上する
世間では8lbを基準に語られることの多いベイトフィネスのラインセレクト。でも僕は通常10lb、気分で12lbも使います。
ちなみに太いラインを入れるとキャスト性能が悪くなるという人もいますが、太いと巻き量が単純に減るので、変わらないどころかラインの浮き上がりなどのトラブルは減ります。
とにかく10lb以上を使用するのであればドラグはフルロックに近い状態が理想なんですが、16アルデバランBFSでスモラバを撃っていて巨鯉をかけてしまい、ドラグがズルズル滑ってどうにもならないなんてこともありました。
バスごときではあまり関係ないですが、太糸+強力なドラグでよりハイスピードな取り込みが可能になりそうですね。
それじゃさっそく、投げてみますか
こうして誕生した16メタニウムMGL、もとい16メタニウムBFS。
16アルデバランBFSのコンパクトボディに慣れていたもんだから、いやにデカく見える。

メタニウムってこんなにデカかったか?
とりあえず、いつもお世話になっているC-4ジグ3.3gにディトレーターという定番のリグを投げてみた。ロッドはファクトHFAC-511MHSTで、ラインはフロロ10lb。
ピッチングは文句なしに伸びる
ブレーキブロックは触らずに、外部ダイアルを1~6でいろいろ試しましたが、ピッチングは3ぐらいがベストで、13m程度までは低弾道の刺さるようなピッチングが可能。
13mって書くと飛ばねーんだなと思われそうですが、実際にはかなりの距離ですよ。実戦でこれ以上の距離をピッチングで狙うことってないですよね?
嘘偽りなく控えめに言っても16アルデバランBFS+K.T.F.フィネススプールより伸びがいい。
また「アルデだと即死だったな」と言い切れるスピードで振り切って(振り上げて)も、初動が強力に制動されてバックラッシュしない。なんだこれは?
おまけにダイアル4からはピッチングからのスキッピングで8m程度転がっていく。
ハイスピードな撃つ釣りには、本当にイケてるぞ。
キャストには内部調整が必要か
同じブレーキ設定では初期制動が強すぎて、右手によるサイドキャストではリリースポイントを早めにしないと左へそれて飛んでいく。
外部ダイアルで1段弱く設定すると、狙った通りのところに送れる感じ。
初期状態の16アルデバランBFSなら、ブレーキをピッチングに合わせるとキャストではオーバーラン。キャストに合わせると強すぎてピッチングが伸びない(浮く)という状況だったのが、今回は逆となった。
どちらにしろ、ピッチングとキャストを同じ設定でこなせないのは鬱陶しい。
ちなみに16アルデバランBFS+K.T.F.フィネススプールならキャストもピッチングもダイアル3.5でご機嫌。なんか優等生すぎてウゼーな。
完全にないわけでもない…という結論
今回は短時間しかテストできなかったので、ルアーウェイトも限定的だったし、ブレーキの内部設定までは触っていませんでした。
それでも「おお、これは…もしかして…」と思えるだけの結果にはなったので、実際に使い込んでみようと思います。
ちょっとやってることがマニアックというか、ニーズのなさそうな題材ですが、また使用感などレビューできたらと思います。
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