間も無く迎える早春から、ぶっちぎりのバス回収率を誇るルアーといえばクランクベイト。
春は地形や底質の変化の絡むシャロー、夏はカバーの絡むシャローで使用する機会が多くなりますが、いずれの場合もストラクチャーやカバーを安心して通せるクランクベイトを選択することが肝心ですよね。
今回は僕がおかっぱりでのカバークランキングに使用している、おすすめのシャロークランクベイトを紹介します。
目次
カバークランキング
クランクベイトをカバーに絡めて使用する「カバークランキング」。
なんか特殊な釣りのように感じますが、カバーに絡まないクランキングの方が珍しい気がします。
おかっぱりだと、ウェイクベイトに近いバジングクランクやスーパーシャローランナーでもない限り、何かに接触することなく巻き終えるなんてことは考えにくいですしね。こいつらも結局はカバーの魚にアピールするためのルアーなんだから、カバークランキングと言ってもいいし。
じゃあなんでもかんでもがカバークランキングなのかというと、なんだかそれはそれで自信がない。
とにかくクランクベイトを積極的にカバーに撃つ釣り=カバークランキングということにして、その際気をつけたいのは、クランクベイト自体のカバー耐性。
スタックしないクランクベイトの要件はズバリ、
- 高浮力マテリアルの採用
- ボディーがフックの盾となるワイドアクション(ブリブリのウォブリングアクション)
この2点ですね。
リップの形状は一般的にスクエアリップがいいとされがちですが、これはカバーの種類によります。
ではさっそく、お気に入り順に紹介してきます。
金メダル mibro Fury(フューリー)
ツカケンこと塚本謙太郎が監修するルアーブランドmibroのスクエアリップ・カバークランク。全長:55mm/自重:15g/潜行深度:1~1.2m。定価1800円。

見た目も非常にいい、mibro フューリー
ツカケン自体がそもそも凄腕クランカーとして知られているし、KTWLURESというブランドではハンドメイドクランクを販売していてこれも評価が高い。
個人的にmibroのルアーにはいい思いをさせてもらっていることもあって、特に信頼しているクランクベイト。文句なく無限回収候補。
スーパーワイドアクションなのに巻きが軽い
ずんぐりしたボディは、やっぱり想像通りのブリブリアクションが得意。にもかかわらず、巻きが非常に軽いのが他にはない特徴。
これを生かしてウッドカバーを早巻きしたり、急速リトリーブで意図的に千鳥アクションを加えられる。
デカフック装着可能
ボディ幅もそこそこあるので、#4クラスのトレブルフックであっても余裕で隠せる。
吸い込みよりも噛みつきといった性質が強く、質の悪いバイトが増える春先では特に重要。
銀メダル YO-ZURI 3DSクランク
激安の殿堂、ヨーヅリのルアーはめちゃくちゃ使うので半端じゃない数をストックしていますが、その中でもずば抜けて使用頻度が高いのがこれ。
SSR、SR、MRどれをとっても優秀で、カバーに絡めるならSRとMRを持っておこう。
SRの場合は全長:50mm/自重:8g/潜行深度:1m。オープン価格で、店頭表示価格はだいたい700〜900円。

とにかく安くて思い切った使い方ができるYO-ZURI 3DSクランク
リップラップや砂泥に最適
ラウンドリップで、浮力もやや控えめ。こういうクランクベイトはカバーを這うようにヌルっと避けるため、ややこしいウッドカバーなんかが相手だとフックアップしてしまい回収不可能になるケースも少なくない。
でもウィードを拾いにくいし、またリップラップを巻いても大きく跳ねないためボトムコンタクト系のカバークランキングに相性がいい。
クラスを超えた飛距離
小ぶりで軽量なわりに、今回紹介している他のどのクランクよりも飛距離が出るので、長距離を巻いてストラクチャーを探す釣りにもってこい。
超有能なサーチベイト。
激安の殿堂
さらにいうと、他のクランクよりもふた回りほど安くてロストを恐れずに使用できるのが最大のメリット。
銅メダル mibro BULLET HEAD(バレットヘッド)
またmibroかよって言われてしまいそうですが、フューリーがミディアムクラスのカバークランク用タックルでウッドカバーやウィードを攻めるルアーなのに対し、バレットヘッドはミディアムライトクラスで気張らずに、オープンからカバー周りまで幅広く探れる優等生って感じ。
全長:55mm/自重:9.8g/潜行深度:1m未満。定価1800円。
コフィンリップになって汎用性が増したことに加え、小粒になり野池やクリークなど小場所でより使いやすい。
最後に使用した際、ロストしてしまったので写真はありません。早急に補充したいんですけど、なかなか売ってないんですよね。

コフィンリップでストラクチャー追従性の高いバレットヘッド
魅力的なカラーバリエーション
これだけで集める価値がある!と言ってもいい豊富かつ綺麗なカラーバリエーションが最大の魅力。
特にお気に入りのトランスパープルはmibroにしかない上によく釣れる。
第4位 Berkley DEX CR55SR
バークレイ初の日本向けハードベイトシリーズ 「DEX」-デックス-が誕生。CR55SRはたしか、シリーズ最初の作品だったかな。
発売前から結構広告費をかけていたので、発売直後にはまんまと買ってしまいました。
全長:55mm/自重:10g/潜行深度:1~1.5m。定価1500円。

日本向け企画のDEXからCR55SR
オーソドックスなカバークランク
特に何の特徴もないDEXクランク。
でもそれがいいところで、サーチベイトとして魚とストラクチャーを探しながら、おいしいポイントにはガツガツ絡めていける。
高浮力のわりにレンジ調整できる幅が広く、1つあればいろんなフィールドに対応できますね。
基本スペックはmibro BULLET HEADに似ていますが、若干安いのも高ポイント。
ただし、今回紹介したクランクベイトの中では最も飛ばない部類。
リップが割れやすいという持病も
このDEXクランク。一体成型のリップがやけに攻め過ぎた薄さをしていて、非常に割れやすいので使用の際は注意が必要です。
番外編 molix スーペルナートベイビー
出た!ウワォ!カバーを通すためだけに生まれたハイブリッドクランクベイト。
全長:45mm/自重:10.5g/潜行深度:∞。定価1500円。

フロッグでもクランクでもないスーペルナート
フロッグ×クランクベイト、新機軸ハイブリッドクランク
説明するのも疲れるので、まずは公式の紹介文を。
ヘッド部分はリップ付きのハード素材、ボディ部分は樹脂素材のフロッグ形状をした、新しいタイプのハイブリッドクランクベイトです。ヘビーカバー周りやベジテーションエリア等、クランクベイトを使用すると確実に根掛かりするような場所でも根掛かり回避性能が高く、オープンエリアでは普通のクランクの様に使用したりと、様々な使い方が可能となっております。予め、ボディ内部に水を注入することにより、任意のレンジをクランキングする事が可能です。フッキングに関しても、絶妙な硬さのボディと、強靭なフックのバランスが、ノリ難いと言われるフロッグの欠点を解消しております。
なるほど!わかりません。
スタックとは無縁のスナッグレスルアー
まあ見たらわかりますが、ウッド系カバーに対して無敵のすり抜け性能を誇ります。
カバーにフックアップさせる方が難しく、狙ってやってもなかなか刺さらない。とにかく回収率は無限大。
無限にダイブする潜行性能
フロッグをやる人ならピンとくるとおもいますが、こいつも使っているとボディに水が溜まります。
これを出さずに使い続けると、フローティング→サスペンド→シンキングといった具合に潜行深度の調整ができるわけ。
もちろん重くなるので飛距離も伸びます。
だからと言って特にメリットはありませんが、1つ忍ばせておくと釣りの幅が広がることは間違いなし!
まとめ
これを書いているのは2月ですが、シャロークランクのシーズンはすぐそこまで来ています。今年はカバークランキングでいいバスをゲットしましょう!
ちなみにシャロークランクにおすすめのリールはやっぱりカルカッタコンクエストHG。早すぎず遅すぎないスピードと、十分な巻き上げ力がシャローラインのゴリ巻きを快適にしてくれますよ。