バス釣りを変えた!と言っても過言ではないアクションカメラ、GoPro。
頭や胸にマウントして撮る一人称視点の映像は迫力満点。なによりバスを掛けた瞬間を記憶でなく記録できるというのが最高です。
何度も見返してワクワクするもよし。SNSでシェアしていいね!されてもよし。魚を釣るためにというよりは、撮影のために釣り場に行くなんて人も多いんじゃないでしょうか。
僕もバス釣りには必ずGoProを携帯し、チェストマウントで動画を撮影し続けてきました。(よくよそ見をするので、ヘッドマウントは避けました。)
でも最近、ボート釣行が多くなるなかで「一人称視点の映像ってどうなん?」と思い始めました。
ボートでのバス釣りの場合、当然魚を掛ける瞬間が撮りたいというのもありますが、それと同じぐらい記録に残したいことがたくさんあります。
ボートポジションだったり、周りの様子だったり。それを撮るには、チェストマウントでは有効視野が狭いため情報が限られているんですよね。(映っているのはほとんど自分の腕。笑)
見返すのは面白いんだけど、面白いだけでそれ以上の価値はないなと…。
目次
そうだ三人称視点で撮影しよう!
そこで始めたのが、釣りをしている自分を客観的に映す三人称視点映像の撮影。
これが撮影できれば、釣りをしていたフィールドを大きく映すことができるし、その中でどのようなアプローチをしたか? 無駄な動きはなかったか? フッキングは決まっているのか?
なんて気になる情報の多くが記録できてしまいます。

こんな映像が撮れますよ
プロのようにカッコよく、キレのある動作で釣りをしているかと思いきや、ぎこちなく気取っているだけだった…なんてことが発覚する危険性もあります。

いわゆる置きカメラ
これがおかっぱりなら三脚を立てるだけなんですが、ボートの場合はスペースが限られているし、もし転倒でもしたらシャレにならないのでそれはNGです。
というわけで今回は、レンタルボートやアルミボート上で置きカメラをやるために必要なものや、肝心の撮影方法を紹介しようと思います。
置きカメラならGoProじゃなくていいじゃん?
ハンディカム(ビデオカメラ)でいいじゃんと言われそうですが、下記理由からGoProがベスト。
- 有効視野角が広い
ハンディカムよりもはるかに広角撮影に向いています - 防塵防滴構造である
雨が降ってもへっちゃらです - アクセサリーが充実している
だから簡単にボートにマウントできるし、遠隔操作も可能
撮影のキモはロングディスタンス
はじめはボートのどこかに固定できさえすればいいと思っていたので、GoPro純正のジョーズフレックスクランプマウントを買いました。
ボートのトランサムはもちろん、へり(縁)ならどこにでも固定できるのはよかったんですが、ハッキリ言ってこれではダメです。
視点が低く、自分を見上げるかたちになってしまうため、記録映像としてイマイチ。
とくにフィールドの様子が何も映っていません。笑
客観撮影のキモは、限られた空間で可能な限り距離を置き、可能な限り高い視点から撮影することです。
トランサムマウントを作る
もうピンと来ている人もいそうですが、今回はトランサムにGoProを固定します。

トランサムマウント完成の図
房総リザーバーで人気のレンタルボートスタイルしかり、関西リザーバーで人気のアルミボートスタイルしかり、エレキレイクのボートは基本的にトランサムが空いています。
ラダーでも振動子ポールでもなんでもいいからマウントしてくれ!と寂しげです。
ただし「GoProトランサムマウント」なんて気の利いたものは当然売っていないので、パーツを買い集めて自作します。
用意するのはたったの6000円
もちろんGoProとmicroSDカードは必須です。
microSDカードは絶対に転送速度の速いものを買いましょう。Write速度が遅いと、録画停止→録画に移る際にかなりの待機時間が発生します!
よくわからん!って人は迷わず↓を買えばOKです。
SanDisk microSD Extreme PRO microSDXC A2。これコスパいいですよ。
そのうえで必要になるのは、下記3点。この記事を書いている時点で、およそ6000円。
- トランサム固定用クランプ
- クランプと接続できる自撮り棒
- 自撮り棒と接続できるGoProマウント
トランサム固定用クランプ
まず、トランサムに自撮り棒を固定するためのクランプが必要です。
これはとにかく固定する強度と安定性重視ですが、GoProの場合は本体が軽いので、金属製であれば何を買っても大丈夫だと思います。
UTEBITという謎のブランドのC型クランプ。

サウザージョンボート、ステーサーパントなど人気のアルミボートに問題なく取り付けられるし、固定力もメチャ強いです。
クランプと接続できる自撮り棒
クランプに1/4オスネジがあるものとして、取っ手のケツに1/4メスネジのある自撮り棒を選べばOKです。
- 長ければ長いほどいい絵が撮れる
- コンパクトに収納できた方がいい
ということで、Velbon(ベルボン)のULTRA STICK SELFIEを使っています。
はじめからGoProにマウントできる雲台がついている製品もありますが、安価でチャチなものが多いことと、1/4メスネジのついた製品がほとんどないことから、これ(自撮り棒)とそれ(GoProマウント)は別物として、ちゃんとしたものに出費した方が結果的にはイイと思いますよ。
自撮り棒と接続できるGoProマウント
自撮り棒とセットで購入したなら別途購入する必要はないですが、バラでお探しの場合はこれを。
もっと安いバルク品もありますが、GoProマウント関係の製品は純正か、レックマウントがおすすめ。
わけのわからないメーカー不詳品は精度が甘くてストレスがたまります。
番外編
さらに快適に!という人は下記3点を購入すると別世界に行けます。
- GoProスマートリモート
- 大容量モバイルバッテリーとUSB充電コード
完全に遠隔操作化し、さらにバッテリーを変更する手間さえ解消。
一度セッティングしてしまえば、帰着時間までカメラを触ることがなくなります。

GoProスマートリモート
必須ではないですが、あれば釣りが捗ります。
というのも、スマホアプリを使えばカメラをON/OFF、撮影開始/終了と同様のことができるうえに、プレビューやデータの管理などまでこなせます。
ただし、アプリ使用時はGoPro本体だけでなくスマホの発熱も半端ではなくなり、最悪使用不可になることも…。
そこで、簡単なカメラ操作はスマートリモートに任せてしまうようにしました。おすすめです。
大容量モバイルバッテリーとUSB充電コード
GoProの純正バッテリーは1220mAhです。
これ、本当にすぐバッテリー切れになるんですよね。
だから僕はこれを6個携帯していますが、この交換作業が本当に面倒くさい。
面倒くさいだけならまだいいんですが…
- フレームケースから取り出さないとバッテリー交換できない
- この作業のたびに、カメラの角度や設定を見直さないといけない
- この作業のたびに、カメラを落とすリスクがある
これを解消するのが、大容量モバイルバッテリーによるUSB給電です。
給電のためにはサイドハッチをあけたままにするので、雨や砂ぼこりを防ぐことはできなくなりますが、それを補って余りあるメリットがあります。
- バッテリー交換のために船後尾に行かなくていい
- バッテリーボックスを空にできるため発熱が抑えられる
たとえば今となっては大容量とは言えない10000mAhのモバイルバッテリーでさえ純正バッテリー8個分。
アマゾンならたったの3000円なので、コスパもイイですね。
さらに大容量だと安心感が別物。
これならまず文句なしでしょう。USBポートが2口あるので、同時にスマートリモートやスマホの充電もできちゃいます。
USB充電コードについては、モバイルバッテリーをトランサム付近に置く場合なら1~2m程度でOKです。
僕は船尾に食品や飲料用のソフトクーラーを置くので、その中でバッテリーを冷やしつつ給電しています。
USBポートが2口以上あるモバイルバッテリーであれば、バウ付近やキャスティングシート付近に置くことで、ほかの機器(スマートリモートやスマホ)の充電も捗ります。その場合は3m以上(トランサムまで届く)のコードが必要になります。
僕は持っていませんが、deeperなどスマートフォン/タブレットと連動する魚探を使う場合にも便利そうです。
まとめ
以上、ボート釣行をGoProでさらに楽しくするトランサムマウントの作り方でした。
ぜひお試しあれ。