2018年5月現在、撃ち物用に2台の16メタニウムMGL XGを使っています。これにも一応ちゃんと理由がした理由があって、速さと軽さを両立できるリールが現時点では他にないんですよね。
同じく34mm径スプール搭載機種に候補はありましたが、16ジリオンSV TW XXHの方が早いけど重いし、16スティーズSV TW XHの方が軽いけど遅い。だから今は、16メタニウムMGLを愛用しているわけ。
でもここにきて、ひょっとしたら撃ち物用のリールにはスティーズSV TW XHLが最高なんじゃねーのか?と思うようになってきました。その理由とは…。
スティーズSV TW
スティーズ10周年となる2016年に発売された渾身のスティーズ。その名もスティーズSV TWは、ダイワのバス用ベイトリールのフラッグシップでありながら実売価格5万円何某という手に取りやすさ(?)で大人気。

泣く子も黙るスティーズSV TW SH
で、もともとはハイギア(シマノでいうところのノーマルギア)番手の1016SV-H、スーパーハイギア(シマノでいうところのハイギア)番手の1016SV-SHがラインナップされていて、2017年に追加されたのが1012SV-XH。撃ち物向けのエクストラハイギアモデル。
スペックはこんな感じ。
アイテム | 巻取り長さ (cm/ハンドル 1回転) |
ギヤ比 | 標準 自重 (g) |
最大 ドラグ力 (kg) |
標準巻糸量 ナイロン (lb-m) |
スプール径 (mm) |
ハンドル長さ (mm) |
ベアリング (ボール/ ローラー) |
メーカー 希望本体 価格(円) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1012SV-XH | 86 | 8.1 | 160 | 5 | 14-35~70 12-40~80 |
34 | 90 | 12/1 | 58,800 |
さすがはフラッグシップって感じか?
デフォで浅溝スプールを装備
このスティーズSV TW、ハイギア、スーパーハイギアの従来のラインナップと違って、エクストラハイギアモデルだけ浅溝SVスプール=1012SVスプールが初期装備されていることを特筆したい。
僕は誰になんと言われようが「撃ち物にはシャロースプールが最適」と考えているので、通常の場合はどんなリールを購入したとしてもスプールを換装します。
つまりリール本体台に加えて、浅溝スプールの購入費用が余分にかかって、それでやっとこさ使えるようになるというわけ。
実際、現在のタックルセッティングも16メタニウムMGLを使ってるとはいえ、KTFバーサタイルフィネススプールがないと成立しないとさえ思っています。
1012SVスプールのラインキャパは上のスペック表にある通り14lb-70m。14lb-42mのKTFバーサタイルフィネススプールに比べれば深溝と言えなくもないけど、マトモな神経の人間が見れば十分浅溝なんだと思う。
ストレスフリーバーサタイル
実は最近、友人が1016SV-SHを購入。SVとはナンボのもんじゃってことで、すかさず試投をさせてもらいました。その時のタックルがこちら。
ロッド:ワイルドサイド WSC-610MH
リール:16スティーズSV TW SH
ライン:バニッシュ・レボリューション14lb
リグはファットイカのノーシンカー。SVは正直なところ、トラブルレスなのはいいんだけどリリースポイントが早い(ややスプールの立ち上がりがもたつく)という印象でした。
オーバーヘッドの場合は垂直方向までのテイクバックではやや足りず、ほんの少し(10~20°ぐらいか?)テイクバックを多めにとる必要がある感じ。
これは普段から立ち上がり重視のセッティング(16メタニウムMGL+KTFバーサタイルフィネススプール)で同じリグを投げているから余計にキツく感じるんだと思いますが、とにかくちょっと合わない。
ついでにKTFネオスプール[KAHEN]を仕込んだものも試して、やや改善した感じがあるにはありますが、やっぱりスーパーシャロースプールには一歩及ばない。とはいえ、セーフティーなセッティングで十分な飛距離が出せる、スゴイリールだとは思いました。

STEEZ+KAHEN、最強という名の結晶
キャストスピードが早いメタニウムの方が使っていて気持ちいいですが、スティーズはスピードがないものの多少のミスをごまかせる感じ。トーナメントツールとしての完成度は、スティーズの方がバリ高ですね。
僕はど素人なので、ぶっちゃけどっちでもいいかなって感じです。
決め手はパーミング
で、ここまでは16メタニウムMGLとさして変わらないというのが正直な印象。
ただ、ボディのコンパクトさ。そこからくるパーミングのしやすさではスティーズSV TWの圧勝です。僕は手が小さめなので、ケツの小さいスティーズの形状が握り込みやすくてGOOD。
さらに言うと、3フィンガーでパーミングしっぱなしでキャスト、ピッチングを繰り出すことの多い撃ち物タックルなだけに、このコンパクトさは手首の可動域を広げてくれる。これだけはガチ。
それだけかというと、本当にそれだけなんですが、やっぱりフラッグシップはフラッグシップ。しっかり贅肉を削ぎ落としてきた感があります。(メタニウムだって13年モデルから共通金型だけど、頑張ればもっとダイエットできたんじゃないの?)
フラッグシップの安心感
性能的にはほぼ変わらんってのが正直な感想ですが、なんだかんだ言って、16メタニウムMGLとは風格が違う。スティーズSV TWにはフラッグシップの安心感がありますね。
ロッドはともかくとして、リールにはそれほどお金をかけたく無いのが本音ですが、長い目で見ればフラッグシップはお得。ステラやカルコンを使っていると、本当にそう思うわけ。
こりゃあ一考の余地あり!ですね。
まとめ
今月(2018年5月)はすでにロッドを2本買ってしまっているし、先月18ステラC3000XGを買ったこともあって釣具予算は枯渇気味。なので、今実際にスティーズを買うのか、密かに狙っているロッドを買うのか考え中です。
いずれにせよ5月20日までには手に入れたい事情があるので、どちらを買おうと近い将来お目見えすることになります。お楽しみに。