みなさん大変お待たせしました。新製品インプレのお時間です。
ポチっていた20カルカッタコンクエストDC100HGが届いたので、使用感などを主観モリモリでインプレしていきます。
目次
悩んでる人は買わんでよし
タイトルにもありますが、結論から言うと20カルカッタコンクエストDC100HGは、購入を悩むぐらいなら買うべきでないクソリールです。
僕は歴代カルカッタコンクエストがただただ好きなので使いますけど、スコーピオン、メタニウム系統やタトゥーラ、ジリオン系統のリールの方があらゆる面で実釣性能が高く、お勧めできます。
同じDCブレーキの機種で言うなら、15メタニウムDC、17スコーピオンDC、どちらも人に借りて使ったことがあるレベルですが、少なくともコンクエストDCよりはよくできたリールだと思います。

丸型は結局嗜好品なんだよな
まず前提として、丸型リールというのは、スペックではまったくロープロに及ばないオモチャ、実用性がないとは言わないが欠けているオブジェ、リールとしても使えないこともないアート作品、いわば嗜好品です。
よっぽど安物のリールからの乗り換えでもない限り、あれこれ悩んだ挙句に「こっちにしてよかった〜」と感じるリールではないんですよ。少なくとも実釣では。
心底欲しいと思う人は性能や価格に関わらず、誰に勧められるわけでもなく買っているはずです。
そういう性格のモノだから基本的に、純粋に比較できるリールが同世代・同価格帯の製品にはありません。あるとすれば、同じシリーズの旧モデルぐらいです。
- それでも無理に他製品と比べて悩んでいる。
- 金額で悩んでいる。
①の人は、比較対象になっているリールを買った方が、よっぽどのことがない限り満足できると思います。②の人は、バス釣りなんかしてる場合じゃないです。いますぐ副業を始めましょう。
前置きが長くなってしまいましたが、ここから先は、20カルカッタコンクエストDC100HGは購入を悩むぐらいなら買うべきでないクソリールだということをご理解いただいた上で読み進めてください。
使用感インプレ
外観の紹介なんて無意味なことはやりません。ここからは僕の主観のみで使用感をインプレしていきます。
ちなみに20カルカッタコンクエストDC100HGを買ったのは、15カルカッタコンクエスト101HGからの置き換えが目的なので、この2機種を随所で比較しつつ話を進めていきます。
また前提として、15カルカッタコンクエスト101HGはこれまで2つの用途で使用してきました。
- HFAC-66MLに合わせて3/8oz〜1/2ozクラスのクランキングに。
- IGTC-71MHに合わせて1oz〜2ozクラスのヘビーバーサタイル(巻き物全般)に。
なので20カルカッタコンクエストDC100HGも当然巻き物に使います。

さらに言っておくと、フィールドによって上下することはありますが、①はフロロ12lb、②はフロロ14lbが基準なので、今回はこのセッティングで使い比べました。
飛距離はアナログと変わらない
クランクベイトのショアライン流しは飛ばしてナンボなので、「せめて1mでも飛距離が改善すればな〜」と思っていましたが、ぶっちゃけ15カルカッタコンクエスト101HGと変わりません。
DCブレーキに対し、まるでぶっ飛びブレーキシステムかのような幻想を持っているキッズが多いんですが、ハッキリ言ってそういうブレーキシステムではないんですよね。
最近で言うと、SLX DCのインプレ動画を見て「DCスゴイ!」と勘違いする人が増えたように思います。
アンタレスDCやアンタレスDC MDはスプールのデカさと想定される使用ルアーウェイト、極め付けはアンタレスDC系統専用のハイスペックなブレーキプログラムのおかげでぶっ飛ぶんですが、それ以外のDCはぶっちゃけ普通です。
そもそも飛距離を出すことよりも、トラブルレス性能とセッティングのカンタンさを優先したようなシステムです。その結果、スピナーベイトのように姿勢を崩しやすいルアーの場合は、たしかに飛ばしやすいんですけどね。
あ、20カルカッタコンクエストDC100HGでもタイフーン+ドライブシャッド4.5インチで組んだスーパーボリュームベイトだけはアナログの倍ほど飛びました。笑
コレに対し、アナログカルコン=15カルカッタコンクエスト101HGの旧SVSインフィニティは異音ブイブイのクソブレーキシステムですが、それでも結構攻めたセッティングができます。

ブレーキシステムの違いだけでなく、スプール径の差もありますが、同じルアーを使った場合の最大飛距離は15カルカッタコンクエスト101HGの方が出ます。
とはいえ、キャストの質に影響されにくいDCの方が、平均飛距離は出ているかもしれません。ただ、トータルではほぼ変わらないと言うのが結論。体感ですけどね。
飛距離を求めてDC購入を検討している人は、他にもっと飛ぶリールがいくらでもあるのでいったん落ち着きましょう。
キャストフィールはすこぶるイイ
出た! 実釣に無関係な「キャストフィール」という魔法の言葉!
と言いたいところなんですが、今回だけは実釣に影響します。というのも、15カルカッタコンクエスト101HGと比較した場合に限定した話です。
飛距離の項目でも挙げたブリッツEX-DRのような、実測3/8ozを超えるルアーならそもそもなんの問題もありませんが、それよりも軽いルアーの場合、15カルカッタコンクエスト101HGの36mm径S3Dスプールでは立ち上がりが遅く、極端に抜けの悪いフィーリングだったんですよね。

その点、20カルカッタコンクエストDC100HGで搭載された33mm径MGLスプール(MGL2)はめちゃくちゃ玉離れが早く、快適です。
巻きはわずかに軽くなっている
これは当たり前のことなので、書くまでもないんですが、一応念のために書いておきます。
20カルカッタコンクエストDC100HGと15カルカッタコンクエスト101HGのギア比はともに6.8。なのでハンドルを1回転させるとスプールが6.8回転します。ここまでは同じ。
でもスプール径がそれぞれ33mmと36mmなので、いずれもパンパンにラインを巻いていたとしたら、糸巻き面の外径に3mmの差があることになります。
これが最大巻き上げ長にして7cmの差(70cm対77cm)となって、巻きの重さにわずかながら影響します。
新品であることも一因かもしれませんが、確かに巻きは軽い。けれども70cmという最大巻き上げ長なら遅くない(むしろ速い部類)。
わずかとはいえ、速くて軽い。これは期待通りでした。

巻き心地マジでどうでもいい
カルコンに巻き心地を求める人は多いと思いますが、僕がリールに一番求めていない、一番どうでもイイと考えている機能・性能が、この巻き心地の良さというヤツです。
ゴリゴリシャリシャリいってもまったく気にしません。カルコンは丸くてカッコよければあとは何でもいいです。
だってこれ、実釣性能に微塵も関係ないですもんね〜。
実用性に欠ける嗜好品的なリールとはいえ、リールは道具。所詮は消耗品なんですよ。シャリったら買い換える。ゴリったら捨てる。それでいいじゃないですか。
まとめ
スピリチュアルな要素以外まるでメリットのない丸型リールに、幻想だけが一人歩きするDCブレーキが合わさって最強に見えるクソリール、20カルカッタコンクエストDC100HGのインプレでした。
冒頭書いたように、別にこれじゃなくていいんじゃないの? と本気で思ってはいますが、それでも丸型が欲しい人はこんなブログ読まずに即ポチりましょう。きっと幸せになれるはずです。
また、DCが欲しいっていうだけで悩んでいた人に、個人的にオススメしたいのは15メタニウムDCです。どんな釣りをするにしても、こっちの方が高性能なのは間違いありませんから。