ポチる角には福来る。今年3月にいよいよ発売される18ステラ。実機を触らずに予約してから1週間が過ぎた現在のフレッシュな心境をシェアします。
目次
ステラという高級リール
18年モデルに限ったことではありませんが、常に釣り人たちの憧れの頂点的存在として君臨し続けるステラ。
「いつかはステラ」と言われるように、ほかに比肩するリールのない唯一のフラッグシップというイメージが定着しています。
それもそのはずで、とにかく高い。
ことバス釣りで使用するリールという縛りの中ではぶっちぎりで高額です。なんせ定価79800~85900円だもんな。こんなの釣り具の値段じゃねーぞ!って思う人も大勢いるでしょうね。
とはいえやっぱり釣りは健全な趣味。ほかの趣味に比べると投資額としては知れているんで助かりますね。
ステラの魅力とは
10ステラ2500S以来、14ステラ2500HGS、14ステラ2500Sときて、今回予約した18ステラで4台目となるわけですが、1度使うと病みつきになってしまうステラだけの魅力があることを皆さんに知ってもらいたいです。

買っておけばホッと一安心(写真は14ステラ2500S)
それは性能だとか、扱いやすさだとかではなく、ちょっとスピリチュアルな性質をもった魅力なんですけどね。
フラッグシップという言葉の絶対的安心感
リールをはじめとした工業製品というのは、品質が向上するにつれてコストは二次関数的に上がるし、コストが上がるにつれて売価は二次関数的に上がると言ってもいいぐらい爆発的に高くなるわけです。
さらにはブランドという付加価値が上乗せされる。でもボッタクリっていうのとは違います。しっかり「値段相応」だということですね。
ステラは自信満々な値付けをしてきているんだから、開発・生産・販促コストが他製品よりもかかっていることだけは間違いないです。それがフラッグシップというもの。まさか手を抜くはずもなく、しっかり作り込んでいるイメージがあるじゃないですか。
さらに言えば、フラッグシップというのは一度買ってしまうと、次のモデルチェンジまで安心して使用できます。同じ方向性の製品が登場したとしても、基本的には下位モデル。
つまり数年間は最強が約束されるわけ。「安物買いの銭失い」にならずに済みますね。
道具を言い訳にできなくなる
ハイエンド全般に言えることですが、もうそれ以上の道具は存在しないわけだから、釣れない理由を道具のせいにできなくなります。
C3000XGをチョイス
2016年ごろからすでに決め込んでいたのですが、今回はC3000XGという番手を選択しました。
歴代ステラ2500番の不満点を解消
というのも、これまでに使用してきたステラは全て2500番。バス釣りでは最もオーソドックスな番手ですが、パワーフィネスを主軸とするようになって以来、不満を感じることが多々あったんですよね。
2500番はドラグが弱い
2500番とC3000番はボディサイズ、スプール径・ストローク共に共通にもかかわらずドラグの強さに大きく差があります。どーいうこと?わかりません。
- 14ステラ2500番:実用ドラグ力2.5kg/最大ドラグ力4.0kg、スプール径46.5mm/ストローク17mm
- 14ステラC3000番:実用ドラグ力6.0kg/最大ドラグ力9.0kg、スプール径46.5mm/ストローク17mm
- 18ステラ2500番:実用ドラグ力2.5kg/最大ドラグ力4.0kg、スプール径47mm/ストローク17mm
- 18ステラC3000番:実用ドラグ力6.0kg/最大ドラグ力9.0kg、スプール径47mm/ストローク17mm
とはいえ2500番のドラグ強度があれば、モノフィラメントラインを用いた通常のバス釣りには必要十分というか、すでにオーバースペックです。もうひとつ番手を落としても十分使えますね。
パワーフィネスではドラグが滑って獲り逃すことも
ところがパワーフィネスという強引な釣りだけは例外的に、ガッチガチにドラグを締めていても、カバーを絡めたままフッキングすると普通にズルズル滑ってしまう。
おかっぱりではカバーに近づいてほどく…なんてことは基本的にできませんから、枝を折りながらランディングできるだけのパワーは必要不可欠。
ライン強度も25lb前後ですから、5kg程度までドラグを締め込みたい。だからC3000番というわけですね。
2500番にはエクストラハイギアがない
もうひとつ重要なポイントがギア比。スピニングタックルでやる釣りは全て、回収が早ければ早いほどいいと考えています。
ボディサイズは同じなのに、2500番にはXGがなく、これまではHGで我慢してきたわけ。でももう我慢の限界なのでC3000XG。これね。
実はドラグ強度に関しては、2500番を買ってC3000番のスプールを組めば解決するんですが、ギア比だけは後から変えようがない。ですからC3000XGを選んだ最も大きな理由はギア比ということになります。
パワーフィネスにはXGという最適解
パワーフィネスに使用するにあたって、通常はHGクラスのスピードがあれば事足ります。スモラバを用いたちょうちん釣りをはじめとしたカバー越しの釣りでは、基本はカバーを抜けるまではゆっくり回収しますからね。
ところが、2017年の釣りを支えてきたのが小型フロッグをはじめとしたフローティングルアー。おいしいポイントに入れて、食ってこなければ即回収というハイスピードな釣りでは、現に使っている16ヴァンキッシュ2500HGSではかったるく感じるようになってしまいました。だからC3000XG。
18ステラC3000XGのここが嫌
いいこと尽くしに思えたC3000XGですが、快適に使用するためには若干の追加投資を必要とします。
深溝スプールという用途不明の初期設定
パワーフィネスでは1.5号クラスの太めのPEラインを使用するとは言え、C3000XGのデフォルトスプールではラインキャパが大きすぎて(1.5号-270mm)、相当量の下巻きを必要とします。
下巻き否定派の僕としては、夢屋のオプションスプールを待つか、C3000SDHHGのスプール(0.8号-150m)を同時購入しなければなりません。高くつきますねぇ。
ハンドルノブも不細工なT型 Sサイズ
C3000以上の番手には、C3000SDHHG(ダブルハンドルモデル)とC5000XGを除いてT型ハンドルノブが採用されています。
バス釣りにはやや大げさに感じるので、これもマイナス要因。通常のI型ノブに変更して使いたいと思います。
春シーズンが待ち遠しい!
3月発売ということで、さっそくこの春から投入できることを考えるとワクワクしますね。予約購入をするのは今回が初めてなので、また届き次第レビューしたいと思います!