このたび勢いでポチった19アンタレスですが、レフトハンドルモデル(左ハンドル)の入庫が4月末~5月ということで、憤死してしまいそうです。
すでに発売されているライトハンドルモデル(右巻き)のインプレを、指をくわえて読んだり観たりしながら、「いざ手元に届いたらどう使ってやろうか!?」と妄想を膨らませているのは僕だけじゃないはず。
購入・使用したうえで書いたインプレは↓関連記事をどうぞ。
目次
19アンタレスの就職先
右利きなのにレフティ―の発売を心待ちにしているニワカバサーたちの悩みの種は、いざ19アンタレスが手に入った際にどういったポジションを与えるのか?ということでしょう。
僕の場合はすでに決まっていて、HG(ハイギア)モデルを巻き物用に使おうと思っています。
巻き物だったら3/8~1/2oz程度をもっともスイートなルアーウェイトとして、下限は1/4oz、上限は2oz程度までばっちりキマるはずなので、何に使おうか迷っている人は騙されたと思って巻き物専用にすればいいんです。
それはなぜか?
19アンタレスを撃ち物に使ってはいけない
すでに購入している人たちで以外に多いのが「メタルボディの剛性感と、MGLスプール3の立ち上がりを生かして撃ち物(フロッグ含む)に使う」という声。

レスポンスのいいリールはついつい撃ち物に使いたくなってしまう(出典:シマノ)
バンタムMGL登場時にも似たような意見が結構多かったんですが、ぶっちゃけ「マジで言ってんのか?」って思います。
確かに従来のMGLスプールよりも低慣性化が図られていて、ピッチングの伸びが期待できるし、実際にインプレ動画などを見るとそういう使い方もズバリOKな感じがします。
ところが、個人的な意見としては「それはない」です。
撃ち物用として、これは必須だろ!というスペックは3点あります。
- 自重の軽さ
ロッドが重いからといって重いリールでバランスを取るのは無意味。軽ければ軽いほどベター。 - 高ギア比
巻き取りスピードは早ければ早いほどベター。 - 高レスポンス
スプールの立ち上がりも早ければ早いほどベター。
以上です。剛性? バスワンでも十分ですよ、そんなもん。
①自重を軽くすればするほど筐体が小さくなり、ドライブギア径やスプール径に影響して巻き取りスピードが犠牲になるし、
②巻き取りスピードを重視しすぎると今度はドライブギアやスプールが大きくなって重くなったりスプールのレスポンスが悪化するし、
③スプールのレスポンスばかり気にして小径化すると巻き取りスピードが遅くなるし巻けるラインにも制限が…
とまあ簡単なようで、すべてを満たすのはなかなか難しいんですよね。
で、結局はこれらをいい塩梅で煮詰めたリールが理想的なリールだと思います。
スプールのレスポンスは良さそうだよね
MGLスプール3、正しくはマグナムライトスプールⅢ。これのおかげで回転の立ち上がりは見るからに良くなっています。
ピッチングで狙ったピンスポットに入れるにしても、オープンを撃つにしてもメリットは大きく、このスプール自体は撃ち物用リールに理想的なファンクションだと思います。

レスポンスを追求するなら、どうせ社外品に変えてしまう(出典:シマノ)
でも、出るかどうかは別として社外品という選択肢もあります。
撃ち物用に自重220gはありえない
これを言うと「ひ弱」なイメージを持たれてしまいそうですが、220gというのは重すぎます。バンタムMGLもほぼ同等の自重ですが、真面目な話、重すぎます。
リスト(手首)が強いアームレスラーのようなアメリカ人ならいいんですが、手首を返すようなピッチングを丸一日やるのはかなりキツイです。
- スティーズSV TW XH…160g
- 16メタニウムMGL XG…175g
この辺を筆頭に、180g程度までが許せる限度でしょうか。
最大巻き上げ長79cmは遅すぎる
撃ち物専用でなく、撃ち巻き両用バーサタイルとして考えるのであれば、すごくいいと思います。
が、ハッキリ言って、もっと早いリールがあるのにあえてコレを撃ち物専用に使うメリットは無いです。
- スティーズSV TW XH、クロナークMGL XG、バンタムMGL XG…86cm
- 16メタニウムMGL XG(91cm)
- ジリオンSV TW XXH(97cm!)
と、34mmスプール径のリールだけでも早いのがこれだけあります。
あくまでも撃ち物専用として考えた場合ですが、最大巻き上げ長85cm以上のリールは一度使うとやめられません。
どうせ20メタニウム出るんでしょう?
散々書きましたが、最大の理由はこれ。
19アンタレスよりも撃ち物への適正(つまり軽さと速さ)を追求したNEW メタニウムの登場がすでに秒読みの段階に入っているということです。
まとめ
旧SVS∞にしろマイクロモジュールギアにしろ、12アンタレスでお目見えして13メタニウムに搭載されたという歴史があります。
もうわざわざ言うまでもないことですが、次のメタニウムには今回19アンタレスに搭載された機構が間違いなく引き継がれます。
モデルチェンジ周期からして、2020年。
20メタニウムが従来のラインナップ(NG、HG、XG)で発表されるなら、撃ち物用タックルのレギュラーの座は、どう考えてもメタニウムに譲る格好となります。
そういう意味では、19アンタレスは巻き物専用の不動のレギュラーとして長く愛用するのが正しい使い方と言えるんじゃないでしょーか。