バス釣りをしていて根掛かりやバラシ以上に頭にくるのが、ルアーを転売のために買い占める不届き者の存在。近年ではレイドジャパンのダッジや、デプス・ブルフラットがターゲットになっていて、ヤフオクやメルカリで目玉が飛び出るほどの高値で取引されています。
ブルフラット3.8なら大量にストックがあるので、自分には関係ないやーと思っていましたが、ついに主力として活躍しているエスケープツインまでもがまったく買えない状態になってしまいました。あのな、いい加減にしろよ!
欲しいルアーが買えない、そして転売が成立するということは、バス釣りという遊びの活性が思った以上に高いということなので、うれしい反面やっぱりイラつきます。しかも転売ヤーから購入しようとすると、送料も含め軒並み1200円/パック以上もするわけ。
やい、なめてんじゃねーぞ。
目次
エスケープツインの代わりを探してみた
主力カラーとして使っているのがゴマエビとバンドウカワエビなんですが、この2種類に関しては2018年5月末現在で4パックずつストックがあるので、なんとか数回の釣行は可能。それでも後がないと思うとできる限り数は減らしたくない。
そんな事情もあって、エスケープツインとローテーションできる、または代わりになるワームを探してみたんですが、案外すぐに見つかりました。しかも、クッソ釣れます。それが新戦力、ドライブビーバー4インチ。
ドライブビーバー4インチ
O.S.Pから2018年4月に発売されたばかりのドライブビーバー4インチ。見た目こそエスケープツインには(フラップクローほど)似ていないですが、使用方法はまったく同じでイケる。さらに言うと、フックサイズも兼用できるから経済的でもある。しかも、文句なく釣れる。最高!

ドライブビーバー(出典:O.S.P)
Length | 3.5in・4in |
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Color | 15 |
Count | 6(3.5in)・5(4in) |
Price | 770円(税抜)※ECOモデル:3.5in・4in 価格:780円(税抜) |
発売年月 | 2017年9月 |
今回紹介するのは3.5インチのようなセコいやつではなく、4インチ。入り数、価格、どれをとってもエスケープツインと同等で、自重は12.2gとやや重め。
バサロアクション
ドライブビーバーの特徴は何と言ってもデカいツメ。バサロパドルと名付けられたツメは重く、付け根が薄くなっていて、水を受けるとバサバサにバサロする。これはエスケープツインも同じで、ほんの少し動かしただけで水を掻く。
ピッチはドライブビーバーの方がやや早めでレスポンスもよく、性質は同じだけど強弱の使い分けもできそうだ。
何食わぬ顔でステイする
オープンウォーターでテキサスをやっていると、一番バイトが集中するのはカバー撃ちのそれとは違い、絶対にアクション後のステイ。ファーストフォールからの着底ステイで釣れるのは、ほとんどの場合マグレです。
ズル引き、もしくはボトムすれすれをスイミングさせて水を掻いた後に、何食わぬ顔で静止するというのが、エスケープツインをはじめとしたバサロベイトの食わせのキモだと思っています。
ドライブビーバーもエスケープツインと同様、高質量高比重のマテリアルが余計な動きを排除し、それまでの激しいバサロアクションが嘘のように何食わぬ顔で急静止します。
このところ10m近いディープからテキサスで何度か釣りあげましたが、深ければ深いほど(水圧の関係で)バサロが激しさを増し、ピタっと止まる静と動のメリハリが効いているのは間違いない(と思う)。
扁平ボディ
エスケープツインと大きく違うのはここ。フラットなボディには賛否あると思いますが、実はテキサスリグの唯一といってもいい弱点であるフックポイント位置をコントロールするのに一役買います。
どういうことなんだぜ?という人にイメージしてほしいのは、オフセットフックをつけたワームの断面図。テキサスリグは使用するフックのゲイプが大きくなればなるほど着底時に寝やすく、バスの口の中でも横を向きやすいため、あらぬところにフックアップしてしまうことが結構あります。
シンカー重めのテキサスで掛けた魚はジャンプ一発でバレることも少なくありませんが、これは身切れしやすい唇に薄掛かりしている場合や、通常のフッキングでは貫通できない歯に浅く刺さっている場合、フックで空いた穴が広がりやすいカンヌキ上部や下あごの薄い皮膜に掛かっていることが原因。
テキサスで釣果を上げるには、上あごの硬い歯茎や軟骨に掛けることがマジで重要なんですが、扁平型のワーム=フックポイントが上を向きやすいワームはイイところに掛かりやすい。その最たるものがブルフラットですが、やっぱりバレるはずのないところに掛かるんですよね~。
ソフトマテリアル
これは製造元の違いですが、ドライブビーバーはエスケープツインに比べてかなりソフトな素材で作られています。
ケイテ○クの素材は個人的に大好きで、メーカー品のワームを買うときはケ○テックが作っているのか否かが結構重要な判断材料になるぐらいです。だってケイテックのワーム、釣れるもんな。ぶっちゃけ一番信頼してるルアーメーカーです。
ややハリ持ちが悪い感じもしますが、手に入りやすいからガンガン使い捨てにしてOKでしょう。
ドライブビーバー4インチのフックサイズ
一応公式では、2/0~3/0サイズのオフセットフックが推奨されています。個人的にはテキサスリグで使用することを前提として、上でも書いたようにエスケープツインと同じ3/0サイズがしっくりきます。
また、4/0でもいいのですが、アクションのキモとなるボディの一番薄く脆い部分を貫通することになることと、埋めたはずのフックポイントがすぐにボディを破って出てきてしまうため3/0に落ち着きました。
おすすめはリューギのダブルエッジ3/0、またはフィナのD.A.Sオフセット3/0。これはタックルの強さによって使い分けています。
MHクラスのライテキにはダブルエッジ3/0
12lbクラスのミディアムヘビータックル、かつオープンエリアでフィネス目なライトテキサスをやる場合にはダブルエッジ3/0がおすすめ。
リール:16メタニウムMGL XG + KTFバーサタイルフィネススプール
ライン:シューター・FCスナイパー12lb
オープンウォーターで1/8oz(約3.5g)シンカーをメインとしたライテキをやるならこのタックル。ワームの自重が結構あるので、シンカーは重くても3/16oz(約5.3g)まで。
エスケープツインやドライブビーバー4インチのようにスリムなバサロベイトのために作ったんじゃないか?と疑ってしまうぐらいしっくり感のあるナローゲイプ。
気張ってフッキングしなくてもしっかり掛かる貫通力は特筆ものですが、反面伸びやすいのでヘビータックル向けではないですね。
ヘビータックルにはD.A.Sオフセット3/0
一方、14lbクラスのヘビータックルで、ライトカバー撃ちも含めたテキサスをやるんだったらD.A.Sオフセット3/0。
リール:16メタニウムMGL XG + KTFバーサタイルフィネススプール
ライン:シューター・FCスナイパー14lb
ライトカバーを撃ったり、急深ブレークを舐めたりする場合はヘビータックルで。ディープでは3/16~1/4oz(約5.3~7g)をメインに、場合によっては3/8oz(約10.5g)まで使います。
深い、または遠いポイントで掛けた魚は結構バレます。じゃあ細軸で貫通力の高いダブルエッジでいいじゃん、とも思えるんですが、僕なりに出した答えが「初期掛かり性能さえ高ければ、フックアップの深さは追いアワセでフォローできる」ということ。
よって、フックポイントが外側を向いていて初期掛かりがよく、さらに太軸+平打ちで伸びないことを優先してD.A.Sオフセットをチョイス。ウッドカバーなどフックが拾いやすいカバーへの耐性は落ちますが、底での安心感は高いですね。
まとめ
エスケープツインの代わりを探していたはずが、勝るとも劣らずに最強クラスの爆釣ワームに出会ってしまいました。
3.5インチには正直惹かれるものはありませんが、ドライブビーバー4インチは、ステマでもなんでもなく、本当におすすめできる新製品です。
お願いですから買い占めだけは勘弁してくださいね。