がまかつから待望のリーダーレスダウンショットリグ専用オフセットフック、LDマスターが2018年4月に発売されましたね~。
発売直後に買ってはいたものの、そもそもパンチショット自体リグる機会がなく途方に暮れていましたが、この度購入から4か月越しの実戦投入となりました。
正直メチャ気に入ってしまったのでご紹介します。
がまかつ LDマスター
パンチショットリグの専用フック。専用というだけあって、リグの特性に合わせた設計が随所に反映されていますよ。
ちなみに、どういうわけかこのブログへの登場回数がひときわ多い福島健氏のプロデュース。ファンというわけではありませんが、どうも彼の作る道具は欲しくなっちゃいますね~。主にロッドですが。
それはともかく、パンチショットリグといえば福島プロのお家芸ですが、LDマスターを作るまでは同じくがまかつのオフセットフック、ワーム 321 バルキースタイルを使っていたようです。ワーム 321 バルキースタイルは使ったことがありませんが、見た感じは良くも悪くもごく普通の太軸フックですね。
パンチショットリグ専用設計
僕は「○○専用!」という言葉にはとにかく弱いんですが、今回購入したLDマスターはすでに書いた通り「パンチショットリグ専用」。専用がある以上、もう他のフックで代用は考えたくありません。それぐらい、専用という言葉に弱い。
じゃあこれ、普通のフックと何がどう違っているのか?細部を見ていきたいと思います。
なぜ専用フック?
その前に、なぜ専用フックが必要なのか?ということ。
パンチショットリグは構造上、フックとシンカーを直に繋ぐためのスプリットリングやオープンスイベルが必要になります。スプリットリングを使用する場合も、できればスイベルを噛ませた方がイイです。
スナップでも組めないことはないですが、開いたり伸びたりを経験しているためおすすめできません。絶対にスプリットリング+スイベルかオープンスイベルで連結した方がイイです。

ごく平凡なリーダーレスダウンショットリグをオープンスイベルで
とにかく、スイベルやスプリットリングをフックのラインアイに通さなきゃいけない。さらに言うと、基本的にはカバーを撃つリグなので、可能な限り強いスプリットリングやスイベルを使うべき。
でも通常のフックでこのリグを組もうとすると、(スイベルやスプリットリングの)線径が太くなるにつれてリグの動きは制限され、それどころか、そもそもラインアイに通らないなんてこともあります。
さらに言うと、縦アイのフックでは相当の工夫をしないと組めません。
大径ラインアイの必要性
僕がオープンスイベルのMサイズを好んで使っていたのは、Lサイズの線径ではフックによってラインアイを通らないものがあるからです。Mでも結構きついです。ダブルエッジのようなフィネス系のフックだと、オープンスイベルの場合はMサイズでなんとかギリギリ通りますが、使い物になりません。
そこで大径ラインアイのLDマスターが登場。

大型ラインアイならスイベルを通してもゆとりがある
LDマスターはさすがに専用をうたうだけあって、通常のフックとは比較にならないほどラインアイが大きい。これなら太軸スイベルでもスプリットリングでも大体は通せそうです。
着底姿勢にこだわりたい
リグの性質上、シンカーが先行して沈むので、セットしたワームはフックポイントを上に向けて着底します。というか、必ずそうなってほしいのがリーダーレスダウンショットリグです。フックポイントが常に上を向くというのが、テキサスにはない強みのひとつだからです。
このとき、それを邪魔するのがフックのシャンク部分。ゲイプがワイドであるほど着底時の邪魔となり、ひどいときにはワームが横を向いて倒れてしまう。
で、LDマスターはその辺もさすがによく考えられていて、シャンク部がストレート。そのまま何事もなかったかのように急にベンドして、フックポイントを迎えます。
決してナローゲイプではないのですが、シャンクとワームの密着度が高く、ボトムとワームの間に余計な隙間が空きません。それこそダブルエッジのようなナローゲイプフックと同様の効果が得られる…にもかかわらずゲイプ自体は狭くないからフッキングも一段奥に決まりそう。
そんな性質から、僕がよくリグるエスケープツインなどのようなホッグ系なら、ツメがバランサーとなることも相まって本当に倒れない。着底姿勢は抜群にイケてます。
あとは細かな点ですが、ラインアイからクランクにかけてが長めに取られているので、クランクとシンカーの干渉も少ないですね。
インプレッション
すでに書いたように、僕はスプリットリングを介さずにオープンスイベルでシンプルにリグります。
LDマスター3/0、オープンスイベルM~L(ガサッと混ぜてしまったのでサイズ不明)、そしてバザーズワームシンカーTGスリムゼロ or タングステンスリムダウンショットシンカー(reins)という組み合わせです。シンカーは絶対タングステンがいいですね。鉛は環境にも悪いしな。
まあとにかくリグが組みやすいって感じです。理由はすでに書いた通りですが、さらに加点したいポイントはホッグ系ワームのホールドの良さですね。他のタイプのワームにも問題なく使えますが、エスケープツインとの相性は抜群。スロートが眺めなのでフックポイントを隠しつつガッツリホールドすることができます。

釣れるフックは良いフック
「ホッグ系のパンチショット」にはノータイムでLDマスター。と言っていいほど、非常に気に入りました。
タックルは、さすがに専用に組む必要はなく、テキサス用で代用できます。
まとめ
「LDマスター」はリグりやすさ・ワームのホールド性ともに優れたパンチショットリグ専用フックです。今後はコレ以外考えられない!と言ってもいいほど気に入っちゃいました。
テキサス用フックの流用ももちろん問題ないんですが、快適さを追求する人は一度試してみてはいかがでしょうか。