だいたいパワーフィネスってなんなの?乱暴に解説していく

2018年現在、僕のタックルの中でとくに充実しているのがベイトフィネスとパワーフィネス。呼称はあまり好きじゃないんですが、ズバリそれっぽい釣り方でこれまでにかなりの魚を触らせてもらったんで、両メソッドにはマジでお世話になっています。

とくにパワーフィネスは2016年から完全に僕の右腕として活躍してくれているので、感謝を評してここで評価したいと思います。

現在では活躍するフィールドでの釣行がずいぶん減ったので、2018年の夏を最後にパワーフィネスは封印されてしまいました。笑
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なんとかフィネスという釣り

この手の釣りに付き物なのが、導入したはいいけど使ってみると面白くないだとか、思っていた釣りができないだとかのギャップじゃないでしょうか。

またそれとは逆に、ハマれば釣れるもんだから、そればっかりに傾倒してしまったり。初めてのフィールドで一投目からスモラバやネコリグはナンセンスです。

特にベイトフィネスって、道具の進化があってこその革命的な釣りなもんだから、僕みたいなグランダー武蔵世代でブランク10年以上の復帰組にはやけに万能な気がしちゃうんですよね。

だって8~12lbなんてほとんどの釣りが網羅できる強さですよ。ベイトフィネスタックルが1本あればライトリグはもちろん、普通の撃ち物や巻き物までできるんじゃね?ってなっちゃうわけ。できるかできないかの話をしだすと、本当にできちゃいますからね。

でもベイトフィネスって考えてみれば本来はすごく限定的なシチュエーションで、単に他の道具よりも有利というだけの釣りですよ。「ここだな」っていうところで出さないと、所詮ちょっと弱めのベイトタックルで終わってしまう。

似て非なるベイトフィネスとパワーフィネス

似て非なるベイトフィネスとパワーフィネス

似たような釣りとして誤解されがちなパワーフィネスに至っては、さらに限定的な「もうこれじゃなきゃダメだな」っていうシチュエーションに生きてくるわけだから、ベイトフィネスと同列の解釈で「俺はこっちにしよう」ってな具合で導入した人には正直使い所がないんじゃないかと思います。

それぐらい、パワーフィネスは尖っています。

いずれにせよ、専門性の高いタックルをわざわざ組んでやる釣りなんだから、ちゃんと目的に沿った使い方をしないと本当にもったいないですよね。

さて今回は、今やみなさんのタックルリストに必ずと言っていいほど鎮座しているベイトフィネスと、とにかく誤解を受けやすいパワーフィネス。この2つの釣りに対して思うことを書こうと思います。

ここで言うパワーフィネスとは20~30lbクラスのPEラインをリグに直結し、カバーを打つ釣りのことを指します。

ときどき10~12lbクラス、号数で言うと0.6~0.8号のPEラインにリーダーを組んでライトリグからプラグまでこなす釣りをパワーフィネスと呼ぶ人もいますが、これはこれで別物だと考えています。

僕も好んでそういった釣りをしますが、カバー耐性はほぼないので、パワー!というイメージではないですね。

ベイトフィネスとパワーフィネスって違うの?

この2つの釣り、名前は似ていますが内容は全然違います。もともと出発点は同じなんですが、それぞれの強みフォーカスしていった結果、まったく別物になってしまいました。

共通点と言えば「カバー絡みの魚を釣る」という一点だけです。

では何がどう違うのか。これはそれぞれの釣りの生い立ちというか、歴史を引き合いに出して比較されがちなので、一応おさらいしておきます。

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パワーフィネスはダメな兄だった

そもそもヘビークラスの撃ち物では口を使わないスレたバスを獲るためのトーナメントテクとして、最初に登場したのはパワーフィネス。これがすでに誤解されています。

2017年ごろに再度ブームが来たんで、新しい釣りかのように思われがちですが、単に定着しなかっただけで、それ自体はめちゃくちゃ古い釣りです。

源流は、やや強めのロッドに6lbぐらいのフロロカーボンラインというスピニングタックルでした。

ラインは20~30lbという超強力なPEに入れ替わり、それに合わせてガチムチのロッドが登場したことで今風なパワーフィネスができたわけですが、もともとはトーナメントで強引に勝つためのイビツなタックル構成。一般の釣り人にとってはとにかく扱いづらく、ニッチな釣りとして認識されたんじゃないでしょうか。

いびつなタックル構成こそパワーフィネスの本懐

いびつなタックル構成こそパワーフィネスの本懐

PEラインに対する敬遠

ソルトルアーをやっていた人にとってはどうってことのない話ですが、PEラインを使ったことがないバサーはかなり多くいます。扱いが難しいという先入観だけでなく、高額であるという一昔前のイメージ、またバスフィッシングにはモノフィラメントラインをという様式美もあると思います。

だって16lbのフロロカーボンラインを道糸に使う釣りなんてもうバス以外にないですよ。

とにかく、バス釣りにおけるPEラインはやや特殊な釣り(パンチングやフロッグ)をやる場合を除いて一般的でないのは確か。でも使う人は使います。

僕も長い間ソルトルアーをやっていたので、バス釣りに復帰したその日から10lbクラスのPEラインにリーダーを組んで使っていました。当然すべてPEラインでOKというわけではありませんが、メリットを感じる釣りもありますよね。

バス釣りでは食わず嫌いされがちなPEライン

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ベイトフィネスの台頭

ベイトフィネスという優秀な弟が生まれてしまったことで、パワーフィネスは一度息の根を止められました。

とにかく道具ありきな釣りというのがこのベイトフィネス。今となっては、数グラムのライトリグを、保険の効く太糸で、誰にでも快適にキャストできるベイトリールがたくさんありますが、昔は個々でチューンするしかなかったんです。

それでもコアな釣り人はパワーフィネスよりも扱いやすいベイトフィネスを次々に導入し、カバーの魚を根こそぎにしましたね。

チューンっつってもスプールとベアリングを変えるぐらいだし。

同じようなことをやって同じ魚を釣るのであれば、導入しやすいベイトフィネスが流行するのは明らかでした。

適合するロッドの不在

パワーフィネスはハッキリ言って流行らなかったので、専用ロッドもさして多くありませんでした。かたやベイトフィネスは旋風かっていうほど爆発的に流行して、各社から専用ロッドもリールもたくさん出ました。

パワーフィネスの場合、リールは構造上なんでもいいわけですが、ベイトリールに比べて巻き上げ力が大きく劣るうえに、さらにややこしいカバーに突っ込むため、魚を剥がすにはロッドのパワーがケタ違いに要求されます

でもそこはいまいち流行り切らなかった釣りってことでロクなロッドが開発されなかった

パワーフィネスにこだわり続けた釣り人は、ベイトロッドを改造してパワーフィネスロッドを作ったりもしていたそうです。最近になってようやくそこそこの専用ロッドが販売されるようになりましたが、それでも選択肢は本当に少ないです。

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ベイトフィネスという優等生

ベイトフィネスは、その前身にあたる元祖パワーフィネス=つまりやや強めのロッドに6lbぐらいのフロロカーボンラインというスピニングタックルをベイトタックルにアレンジしたシンプルな釣りです。

古くは撃ち物をドボンと入れていたであろうカバーに対し、より繊細なアプローチをして魚を掛けて獲れるギリギリのセッティングというのがセオリー化しています。

つまりベイトフィネスで撃つカバーは、ヘビータックルで「撃てるし獲れるけど食わない」とか、ライトタックルで「撃てるし食うけど獲れない」とか、いずれにせよ今まで何度も撃ってきたカバーです。

そこに対し、キャストのコントロールが効き、かつ8lbとか10lbとか、スピニングでは扱いきれない太糸に適正のあるベイトタックルでライトリグを放り込むわけですから、どう考えてもバス回収率が高いですよね

数を釣るにしても、サイズを出すにしても、ボートでもおかっぱりでも、とにかく有効な釣りだと思います。

一般的なタックル構成

リールは専用モデルのため選択肢は広くありませんが、その分ロッドは各社からかなりのバリエーションが発売されています。

レングスは6フィート台が主で、パワーはライト~ミディアムヘビー、アクションは撃ち物を強く意識したエクストラファーストからオープンエリアでのスモールプラッキングまで視野に入れたレギュラーファーストと様々。

メーカーのラインナップ的には味付けしまくり、ブレまくりといった印象を受けることもしばしばありますが、専門性の高いタックルを組もうとすればライトリグ+太糸によるカバー撃ちに特化する格好になると思います。

ラインは8lb程度のフロロカーボンラインが好まれますが、最近は10~14lbを入れる人も増えてきたように思います。

ラインを太く強くすることは、掛けてからキャッチまでの強力な保険になるという見方もありますが、それよりも継戦能力が段違いです。

細糸の方がたくさん、とは言っても回転の立ち上がりを考慮すると35mぐらいまでしか巻けないわけですが、太糸はさらに少なく、せいぜい20~30m

とはいえ射程距離は変わらないので、いずれにせよ1度ラインブレイクするか、根掛かりした際に引っ張ってラインが伸びてしまうと致命傷となります。そう考えるとパワーベイトフィネスっていいですね。

僕が使っている最新のタックルは↓関連ページに記載しています。興味のある人はどうぞ。

1ロッド1リールの原則

俺のバスタックル

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パワーフィネスにしかできない釣りがある!

ベイトフィネスで撃てるポイントであれば、パワーフィネスを持ち出すメリットは何もないと言ってもいいです。

無類の突破力こそパワーフィネスの醍醐味

無類の突破力こそパワーフィネスの醍醐味

ところが、さらに濃い檻のようなカバー、あるいは遠投が必要なポイント、フローティングルアーの使用など、パワーフィネスでないとアプローチできないシチュエーションとなれば話は別。

「普通のタックルより釣りやすいベイトフィネス」に対し、「これでしか釣れないパワーフィネス」と言ってもいいぐらいの別物感があります。

その分、使いどころは限られていますけどね。房総系のカバーレイクで人気なのもこれが理由です。カバーの突破力が全然違います。

スモラバだけじゃない!パワーフィネスにおすすめのルアー百選

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実は全然フィネスじゃない

なぜパワーフィネスがベイトフィネスよりも濃いカバーを得意とするのかというと、それはタックルの性質上、ベイトフィネスよりも明らかに優れていることが3点あるためです。

  1. 超高強度なPEラインを使用する
  2. バックラッシュと無縁
  3. ベイトフィネスよりもドラグが強い

結果、使うリグはフィネス系だけど、どちらかというとパンチングやフロッグに近い釣りなんじゃないかとすら思いますね。

超高強度なPEラインを使用するメリット

PEラインは直線強力がずば抜けて高く伸度も極めて低いうえに、植物をはじめとした自然物との摩擦に強い特性があります。

石や金属、コンクリートなどのハードストラクチャーにはめっぽう弱いですが。

だからカバーの奥の奥で確実にフックアップし、超強度にものを言わせて引き抜くことが可能になります。カバーの種類を問うとはいえ、ややこしいカバー・奥行きのあるカバーといえば植物によって作られているケースが圧倒的に多いので、そういったカバーが多くあるフィールドではピカイチに活躍します。

じゃあベイトフィネスを20lbとか30lbのPEラインでやればいいのか?というとそんなことはありません。

バックラッシュと無縁だから狙えるスポット

たとえ薄かろうが、木の葉などでのれんのようにフタをされたカバーに対し、ベイトタックルでアプローチすることは困難です。ルアーが飛行中に木の葉や枝にでも触れると、とりあえずバックラッシュします。

ある程度重量のあるリグであれば突破できることもありますが、それではフィネスでなくなってしまいます。

パワーフィネスであれば、ルアーの飛行が阻害されようがどうってことはなく、勢いをつけて貫通させる、または入るまでキャストしなおすという選択ができます。

似たような名前のパワーフィネスとベイトフィネスですが、狙えるスポットが全然違うのでどちらかがあればいいというものではないんです。

ベイトフィネスリールに比べてドラグが強い

使用するリールのスプールサイズにより上下しますが、一般的なベイトフィネスリールに比べドラグが強いこともカバーを攻略するうえで外せないメリットです。

一般的なベイトフィネスリールではドラグを締め込んだとしても2.5kg程度がMAX。少し心もとないですね。仮にフルロックできるリールがあったとしても、3kg強の負荷で(8lbテストなら)ライン強度を超えます

パワーフィネスで使用するサイズのスピニングリールであれば、理論上は2.5~6kg程度で調整が効き、かつラインローラーを介する構造上、高負荷に対するレスポンスがより正確。万が一滑っても止まりやすい。上述の貫通力と合わせて、カバー最奥を攻略することが可能です。

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一般的なタックル構成

そもそも一般的になり切れていないことや、そうでないもの(出自の異なるもの)をパワーフィネスと呼んでしまう人が多いことなどから、これだ!と断言しにくいのがパワーフィネスの難しいところです。

ですが剛竿+高強度PEラインという組み合わせがパワーフィネスの基本であることは揺るがないと思います。

パワーフィネスリール

すでに書いた通り、スピニングリールは構造上、高負荷時に巻き上げ力が極端に落ちるため、魚をカバーから剥がすのはロッドの仕事です。

だからリールは本当に何でもよくて、PEラインがトラブルなく扱えること、回収が速いこと、ドラグが滑らないことの3点さえ満たしていればどんなリールでもOKです

自重は軽ければ軽いほどいいし、剛性は高ければ高いほどいいのですが、これはトレードオフの関係にあるのでどちらを優先するかは人それぞれ。

僕の場合は剛性→軽さ→剛性と重視する点がコロコロ変わっていましたが、汎用品から選択することになるのであまり神経質になる必要もないですね。

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パワーフィネスロッド

リールなんかよりも圧倒的に重要なのがロッドなのですが、専門性の高いロッドは選択肢がそう多くありません。

数少ない専用ロッド同士でも、地域差だったりプロデュースしているプロスタッフによって想定する釣り方がまったく別物だったりで、よくわからないことになっています。

カバーの濃さやおかっぱりの場合はポイントまでの距離などを考慮して自分に合ったロッドを選びたいところですが、絵に描いたようなパワーフィネスがやりたい人はとりあえずジャングルスピン680JMHSを買ってからアレコレ考えればいいんじゃないでしょうか。

2018年まで使っていたパワーフィネスタックル

これだけ書いておいてアレなんですが、肝心のパワーフィネスは2018年の夏を境にパッタリ使わなくなりました。笑

今後、このブログに登場することもないかもしれないので、最後に使っていたタックルをここに書き留めておきます。

  • ロッド:ジャングルスピン 680JMHS
  • リール:18ステラ C3000XG+夢屋18ステラ2500PE0815スプール
  • ライン:ソルティメイトキャストアウェイPE 25lb

長年使っていたロッド(ビットーリア GVTS-67ML-PE)が2017年12月に折れてしまい、代わりに購入したのが680JMHSですが、それぞれパワーフィネス専用として開発されたにもかかわらず全然性格の違うロッドです。

操作性重視のGVTS-67ML-PEより二回りほど硬いロッドなので、フッキング時にはベリーでビタ止まり。魚を寄せるのは腕力です。

リールは14ステラ2500HGS→14ステラ2500S→16ヴァンキッシュ2500HGSときて、18ステラC3000XG。スプールとハンドルノブは変更しています。

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以前は気になりませんでしたが、2500番のドラグではフルロックしてもカバー最奥から2kgクラスの魚を剥がすのが厳しいです。大げさではなく、木の枝が一本でも絡んでいるとドラグが滑り、魚を寄せることができません。

また巻き上げ力を気にしてノーマルギア(14ステラ2500S)を使ったこともありましたが、いい魚が掛かるとスピニングリールでは巻いて寄せることができないので、回収速度に寄せたほうがいいと結論付けました。

パワーフィネスタックルに最適なリールの考え方

2018年1月29日

ラインはいろいろと試しましたが、1.5号クラスになると強度は似たり寄ったり。後述しますが、ベイトフィネスが基本的に底物を得意とするのに対し、パワーフィネスは表層から中層で食わせる釣りになりがちです。その際、ラインはカバーに触れていることがほとんどなので、擦れに強いラインを選択するのがいいですね。

パワーフィネスでPEライン直結にする際おすすめのノットはこれ

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まとめ

以上、パワーフィネス概論でした。

もうやっていない釣りのことを語るのは忍びないですが、ブログ開設後記念すべき最初の投稿で、以来ずっとアクセスしてもらっていることもあり、今後も気が向いたときに加筆修正していこうと思います。

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